
ベネズエラのマドゥロ大統領夫妻の拘束作戦を巡り、米軍がこれまで実戦投入されたことのない先端兵器を使用し、夫妻を警護していた要員を無力化したとの主張が浮上している。極超短波など高出力エネルギーを用いた新型兵器が投入された可能性があるとの分析だ。
米紙ニューヨーク・ポストによると、レビット米大統領報道官は、トランプ大統領の支持者がX(旧ツイッター)に投稿した、マドゥロ氏の警護員へのインタビュー内容を共有した。警護員は、米軍による拘束作戦の際、「すべてのレーダーシステムが同時に停止し、空には無数のドローンが飛んでいた」と証言。「どう対応すべきか判断できなかった」とし、「ヘリコプター8機と米兵約20人が現れ、銃よりはるかに強力な装備をしていた」と語った。
警護員は、物理的な衝突なしに戦闘能力を失った点を強調した。「突然、極めて強烈な音波のようなものが発せられ、頭の中で爆発が起きたような激痛を感じた。鼻血が出たり、吐血する兵士が続出し、その場に倒れ込んで立てなかった」と話した。
この投稿は数千万回閲覧されるなど拡散しているが、メディアなどの一次情報源が示されておらず、信憑性を疑問視する声もある。レビット氏は「手を止めて読んでほしい」として投稿を共有したものの、真偽についての公式見解は示していない。
軍事専門家は、言及された兵器を「指向性エネルギー兵器(DEW)」と見ている。DEWは、極超短波などを用い、人体に強い痛みや出血を引き起こすとされ、金属やコンクリートを貫通できるため、屋外からの攻撃も可能とされる。ただ、米軍がDEWを公式に実戦使用した例は確認されていない。
米国は「確固たる決意」と名付けた作戦で、カラカスの潜伏先からマドゥロ夫妻を拘束し、米国へ移送した。ベネズエラ政府は約100人の自国兵士が死亡したと発表しているが、米国は自軍の被害はなかったとしている。
オ・スンジュン記者 ohmygod@donga.com






