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「西海公務員射殺事件の隠蔽」、徐薰・朴智元氏ら1審で全員無罪

「西海公務員射殺事件の隠蔽」、徐薰・朴智元氏ら1審で全員無罪

Posted December. 27, 2025 11:03,   

Updated December. 27, 2025 11:03


2020年9月に西海(ソへ・黄海)で起きた公務員射殺事件を隠蔽したとして起訴された文在寅(ムン・ジェイン)政権の安全保障ラインの高官らが、1審で全員無罪の判決を受けた。22年12月の起訴からおよそ3年を経ての判断となる。

ソウル中央地裁刑事合議25部(池貴然部長判事)は26日、職権乱用・権利行使妨害などの罪に問われた徐薫(ソ・フン)元大統領府国家安保室長、徐旭(ソ・ウク)元国防部長官、朴智元(パク・チウォン)元国家情報院(国情院)院長、金洪熙(キム・ホンヒ)元海洋警察庁長官、ノ・ウンチェ元国情院秘書室長について「犯罪の証明がない」として無罪を言い渡した。

裁判所は、▽行方不明・射殺に関する違法な指示をしたのか▽射殺や焼却の事実を隠蔽したのか▽自発的な越境脱北に仕立てるため虚偽資料を作成・配布したのか―について、いずれも証拠が不十分だと判断した。ただし、今回の判決は、被害者が自発的に北朝鮮へ渡ったかどうかを確定するものではないと付言した。

判決後、朴氏らは「賢明な判断を下してくれた裁判所に感謝する」との立場を示した。一方、野党「国民の力」は、「李在明(イ・ジェミョン)政権と民主党による果てしない司法掌握の試みと判事への圧力が、民主党自身を守る防弾として現実のものとなった」と批判した。

20年9月、海洋水産部の公務員だった故イ・デジュン氏が西海上で北朝鮮軍により射殺された事件が発端となった。22年には、監査院の監査結果と捜査要請を受けて検察が捜査を進め、当時の政府が南北関係の悪化を懸念して射殺事実を隠蔽したとして、関係者を起訴した。


チェ・ミソン記者 cms@donga.com