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キャロル、フードトラック、マーケット…漢江に広がる「ロマンチック・クリスマス」

キャロル、フードトラック、マーケット…漢江に広がる「ロマンチック・クリスマス」

Posted December. 24, 2025 10:46,   

Updated December. 24, 2025 10:46


「ヨーロッパのクリスマスマーケットを、韓国で見られるなんてわくわくします」

19日午後、ソウル広津区紫陽洞(クァンジング・ジャヤンドン)のトゥクソム漢江(ハンガン)公園で出会った大学生は、きらめくツリーをスマートフォンで撮影しながら笑顔を見せた。「遠くへ旅行しなくても、家の近くで異国情緒を味わえるのがいい。友だちと写真を撮って年末の雰囲気を楽しみに、また来たい」と話した。

この日、トゥクソム漢江公園の清潭(チョンダム)大橋下には、高さ約10メートルの大型クリスマスツリーが点灯。橋の下の空間は「メリークリスマス」の文字とイルミネーションで彩られ、漢江沿いの屋外にも色とりどりの光がともった。ツリー前やフォトゾーンには写真を撮ろうとする市民が集い、フードトラックの前には温かい料理を求める列ができた。笑い声とキャロルが、冬の夜の漢江に溶け込んだ。

●トゥクソム漢江公園で「ロマンチック漢江クリスマスマーケット」

ソウル市は19日から25日までの7日間、トゥクソム漢江公園一帯で「ロマンチック漢江クリスマスマーケット」を開催すると23日、明らかにした。会場は清潭大橋下と「ジャボルレ」周辺で、午後2時から9時まで開かれる。

マーケットゾーンには、クリスマスをテーマにした雑貨や装飾品を扱う約40店舗が並ぶ。今年は会場をジャボルレ1階の屋内に移し、真冬でも比較的快適に楽しめるよう工夫した。体験ゾーンでは陶器オーナメントやキーホルダー作りが行われ、子ども合唱団の公演やソウルの路上芸術家による小規模ステージも続く。

フードゾーンには16台のフードトラックが参加し、温かい軽食やデザートを提供。屋内の飲食スペースも設けられ、来場者は漢江を眺めながら一息つける。ソウル市の代表的な直取引市「ソロ市場」も同時開催され、江原道洪川郡(カンウォンド・ホンチョングン)の農家が地域特産の加工品を販売する。

フォトゾーンも見どころの一つだ。清潭大橋の橋脚下に設けたルミナリエとクッキーハウスを背景にした「ロマンチックフォレスト」をはじめ、ジャボルレ屋内にはクリスマスパノラマやロマンチックラウンジなど、テーマ型の撮影スポットが並ぶ。厚手のコートとマフラーに身を包んだ市民は、冷たい漢江の風に身をすくめながらも、光の下で足を止め、年の瀬の情緒を楽しんでいた。

●盤浦漢江公園では冬祭りも

盤浦(パンポ)漢江公園でも冬の催しが続く。セビッソム前の河川敷では19日から28日まで「春ON漢江」を開催。直径15メートルの「春花ドーム」を中心に、真冬に春の花と庭園を楽しめる空間が広がる。フォトドームや休憩ドームも用意され、来場者は暖かく過ごしながら冬の漢江を満喫できる。

年末には、伝統民俗遊びを楽しむ「漢江風祭り」も行われる。27~28日の2日間、セビッソム前の水辺ステージで凧揚げイベントが開かれ、大型凧の展示やスタント凧の実演、エイ凧作り体験などが予定されている。体験は1日200人まで無料。

朴眞永(パク・ジンヨン)ソウル市未来漢江本部長は「寒い冬でも市民が漢江に足を運び、温かな思い出を作れるよう多彩なプログラムを用意した。冬の漢江ならではの祭りで、残り少ない一年をぬくもりの中で締めくくってほしい」と語った。


オ・スンジュン記者 ohmygod@donga.com