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李大統領、金融持ち株の人事慣行を問題視 「同じ顔ぶれが10年、20年と居座る」

李大統領、金融持ち株の人事慣行を問題視 「同じ顔ぶれが10年、20年と居座る」

Posted December. 20, 2025 11:01,   

Updated December. 20, 2025 11:01


李在明(イ・ジェミョン)大統領は19日、金融機関のガバナンスを巡り、「いわゆる官治金融の問題で、政府が直接関与すべきではないと言われて手を引いてきたが、放置していた結果、腐敗した『インナーサークル』が生まれ、少数の人間が勝手に持ち回りで支配権を行使している」と批判した。さらに「金融ガバナンスに関する投書が最近、非常に多く寄せられている」と述べ、主要金融持株会社の会長選任の過程で浮上している「不透明な人事」や「会長・銀行頭取の持ち回り人事」を正面から問題視した。

李氏は同日、政府ソウル庁舎で開かれた金融委員会などを対象とする業務報告で、「このまま放置してよい問題なのか」と指摘した。さらに、金融監督院の業務推進計画に言及しながら、「最近、私のところに投書がものすごく届いている。どこかの銀行で頭取を選ぶとか、そのたびに『誰それは問題のある人物だ』『選考手続きに不正がある』など、次々と寄せられている」と述べた。同席していた姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長や金容範(キム・ヨンボム)政策室長に対しても、「(投書は)あなたたちのところには届いていないのか」と問いかけた。

李氏は「単なる競争関係から生じた中傷ではなく、相当程度、妥当性のある内容だ」とし、「同じ集団がインナーサークルをつくり、持ち回りで甘い汁を吸っている」と批判した。さらに「会長をやったり、銀行頭取をやったりと行き来しながら、10年、20年と居座っているようだ」と述べた。金融持ち株会社に対しては、「会長と関係の深い人物を中心に取締役会が構成されるという構造的問題を改める課題がある」とも指摘した。

李億遠(イ・オグォン)金融委員長は同日、会長選任など最高経営責任者(CEO)の人事を巡って混乱が生じている金融機関に対し、検査に着手する方針を明らかにした。現在、ウリィ銀行や新韓(シンハン)銀行など主要金融持ち株傘下の金融会社では、会長選任過程で外部候補を公開しないなど、手続きの不透明さが問題視されている。BNK金融の会長選任を巡っても、候補受付期間が実質4営業日にすぎず、手続きが十分だったのかとの指摘が出ている。李委員長は「ガバナンス改善TFを立ち上げ、1月までに立法改善課題を取りまとめ、法案を提出する計画だ」と述べた。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com