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「みんな踊れ」、米ポップスター、ドージャ・キャットの野性味あふれるエネルギー炸裂

「みんな踊れ」、米ポップスター、ドージャ・キャットの野性味あふれるエネルギー炸裂

Posted December. 15, 2025 09:45,   

Updated December. 15, 2025 09:45


「ソウル!みんな踊れ(Everybody, go dance)!」

13日午後、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)のKINTEX第2展示場10ホール。これほど寒い日に、これほど熱気に包まれるステージがあるとは。ドージャ・キャットは、やはりドージャ・キャットだった。

米ポップスターのドージャ・キャットが、9月に発売した5枚目のフルアルバム『ヴィー(Vie)』を記念して行った初の来韓公演は、吹雪の中で集まった約1万4000人の寒さを瞬く間に溶かした。ステージを通して繰り広げられたパフォーマンスは、観客の体温と呼吸、集中力を一気に引き上げた。

ドージャ・キャットは今年2月、BLACKPINKのリサと歌った「ボーン・アゲイン(Born Again)」で、韓国のファンにもおなじみのグローバルアイコンだ。2014年にデビューし、「ジューシー(Juicy)」や「セイ・ソー(Say So)」がTikTokのミームとして拡散し、幅広い人気を得た。しかし、初来韓公演で目の当たりにした彼女は、ありふれた「バイラルスター」ではなかった。ラッパーとしての鋭く荒々しいエネルギー、必要な場面で強弱を巧みに行き来する柔らかな声、そしてステージというキャンバスに身を投げ出すようなパフォーマンス。はるかに立体的で、なおかつ熟練した「オールラウンド・プレーヤー」だった。

通常、この種のコンサートでは男女を問わず衣装を数着替えるのが一般的だが、ドージャ・キャットは今回のワールドツアーで一着のみをまとい、ステージに集中している。韓国公演では、シルバー装飾のある黒のボディースーツにレトロなベレー帽、緑色のウィッグを合わせた。

80年代の感性が色濃いオープニング曲「カーズ(Cards)」から、ステージは終始豊かで躍動感に満ちていた。恋人とのロマンチックな瞬間を歌った「キス・ミー・モア(Kiss Me More)」では幻想的なボーカルが際立ち、鋭いラップが続く「ゲット・イントゥ・イット(Get Into It)」では野性味あふれるエネルギーが爆発した。「きれいであることは罪じゃない」と自己肯定感を歌う「ゴージャス(Gorgeous)」の後、満面の笑みで指ハートを送る余裕も印象的だった。

「18歳未満入場不可」の公演らしく、濃密なステージは際どいラインを行き来した。トゥワークをしたり、ステージに横たわって歌うだけでも、どこか違った。マイクのコードを体に巻き付けたり、マイクを口に含むいわゆる「マイク・パフォーマンス」は、とりわけ強烈だった。刺激的でありながら、ラップとボーカルを最後まで押し切る姿。動きの一つ一つが舞台言語となり、五感を刺激した。

ハイライトは、ビルボード「ホット100」で1位に輝いたヒット曲「ペイント・ザ・タウン・レッド(Paint the Town Red)」から。観客にマイクを向けて大合唱を誘い、洗練されたビートの「ボス・ビッチ(Boss Bitch)」では、会場がクラブのように揺れた。ステージに腰掛けて「ストレンジャー(Stranger)」を歌うと、客席では携帯電話のフラッシュが波のように広がった。国民的ヒットの「セイ・ソー」を経て、エンディング曲「ジェラス・タイプ(Jealous Type)」まで。ステージからあふれたエネルギーは観客へと伝播し、会場を満たした。

「サンキュー、コリア!」。短いあいさつとともにバラの花を手渡し、公演は幕を閉じた。目の前のドージャ・キャットは、見せかけだけのスターではなかった。約100分間、最後まで観客を踊らせ続けた、名実ともに「グローバル・パフォーマー」だった。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com