
FCソウルとメルボルン・シティ(豪州)が戦った2025~2026年アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ・エリートリーグステージ第6戦が10日、ソウルワールドカップ(W杯)競技場で行われた。前半31分、ソウルのFWリンガード(英国)は左足のシュートで先制点を挙げ、「ポップの王様」マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」ダンスで祝った。今季の韓国プロサッカーKリーグ1(1部)でも軽快なダンス・パフォーマンスで話題を集めたリンガードは、ソウルでのラストマッチでも観客を沸かせた。
イングランド代表経験を持ち、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したリンガードは、名声だけでいうとKリーグを経験した外国籍選手の中でも突出した存在だ。リンガードは昨年2月にソウルへ加入し、2シーズンでKリーグ1通算60試合に出場、16得点7アシストを記録した。
今季Kリーグ1を6位で終えたソウルは、リンガードとの1年契約延長オプション行使をめぐり交渉したが、選手側が「新たな挑戦」を望んだため、双方は別れを選んだ。この日のメルボルン・シティ戦は、ソウルの今季最終戦であり、リンガードの「別れの一戦」となった。試合は1-1のドローに終わった。
試合後、電光掲示板に自身のプレーのハイライト映像が流れるとリンガードは涙を見せた。ソウルサポーター席の前に立った彼は「ソウルが発展していく姿を遠くから見守り、応援したい」と語った。
続く記者会見では、Kリーグの発展に向け辛口のコメントも忘れなかった。「ピッチ下に『ヒーティングシステム』がなく、雪が降ると練習が難しくなるなど、競技場環境は改善が必要だ」と指摘。今季相次いだ誤審問題や不手際が目立った試合運営で批判を受けた審判に対しては、「審判も成長が必要だ。時に『審判がわざと(選手の)怒りをあおっている』と感じることもあった」と率直に語った。
鄭允喆 trigger@donga.com






