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トランプ政権の初の安全保障戦略「韓国に防衛費増額を求める」

トランプ政権の初の安全保障戦略「韓国に防衛費増額を求める」

Posted December. 06, 2025 10:11,   

Updated December. 06, 2025 10:11


米ホワイトハウスは4日(現地時間)に公開した「国家安全保障戦略(NSS)」で「われわれは第一列島線のどこであっても侵略を拒否できる軍事力を構築する」とし、「同盟国は集団防衛のためにより多く支出し、より多くの行動を取らなければならない」と強調した。さらに「トランプ大統領が韓国と日本に負担の拡大を強く求めている以上、米国は両国が国防費支出を増やすよう促す必要がある」と明記した。

中国封じ込めの軍事防衛線とされる第一列島線(日本九州〜沖縄〜台湾〜フィリピン)をアジア太平洋戦略の中心に据え、中国牽制に戦略の重点を置いた形だ。同時にそのためには韓国や日本など同盟国の防衛費増額が必要で、より強く要求する意向を示したとみられる。NSSは米国の国益、軍事戦略、経済技術、同盟戦略などを包括する文書で、トランプ政権の外交安全保障分野における最上位の戦略指針だ。

先のバイデン政権が中国を「国際秩序を再編しようとする唯一の国家的競争者」と規定し本格競争に踏み切ったのに対し、今回のNSSは中国を国家経済と安全保障を脅かす要因としてより鮮明に位置付けたと分析されている。中国が最も敏感とする台湾問題についても「台湾海峡の現状変更を図るいかなる一方的な措置も支持しない」と明記した。


申晋宇 niceshin@donga.com