
会社員のチャン・ヘリムさん(29)は1日午前、クーパンを退会した。会員3370万人の情報が流出したにもかかわらず、会社が適切な後続対策や補償を示さなかったことに失望したためだ。過去4年間ほぼ毎日、クーパンの生鮮食品の早朝配送「ロケットフレッシュ」を利用してきたチャンさんは、「当分は夕方ごとに近所のスーパーで食材を買って弁当を作るつもり。クーパンは二度と使わないと思う」と語った。
クーパンの個人情報流出事故以降、チャンさんのように「脱パン」(クーパン退会)や「カルパン」(クーパンから乗り換え)を決心する利用者が増えている。ソウル陽川区(ヤンチョング)に住む主婦のチェさん(63)は先月30日、子どもの勧めで退会手続きを踏み、代替のeコマースを探している。「事件以降、スミッシングと疑われるメッセージが急に増えたような気がする」と懸念を示した。永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)で働くパクさん(33)は、「家族とアカウントを共有して使っているが、自宅住所はもちろん、共用玄関の暗証番号まで流出したようで心配だ。退会を検討している」と話した。
オンライン・コミュニティには、退会認証の投稿も相次いでいる。あるオンラインコミュニティには、「代替ショッピングモールを推薦してほしい」「これまでクーパンに頼りすぎていたようだ」といった投稿が数十件寄せられた。
自営業者も今回の事態で困難を抱えている。仁川彌鄒忽区(インチョン・ミチュホルグ)で韓国料理店を営むキム・ジヨンさん(57)は、「普段はハムやサンマの缶詰などの簡便食品やゴム手袋、配達用ビニール、容器まで全てクーパンで買っていたが、情報流出の懸念で当分は使わないと思う」と話した。別の自営業者は、「店の運営で手一杯なのに、市場で日用品を買ってくるか、いっそショッピングモールを変えなければならない」とため息をついた。
こうした中、クーパンは「退会」メニューすら見つけにくく設計しているとして批判を受けている。クーパンの顧客センターによれば、モバイルアプリでアカウントを退会するには「マイクーパン」の「会員情報修正」を押した後、「パソコンバージョンに移動」を選択しなければならない。その後パソコンの画面で「本人確認」「利用履歴確認」「アンケート調査」などを順に経る必要がある。アンケートでは、「クーパンに望むこと」を記入する自由記述が必須となっている。計6回以上の手順を経なければ退会できない仕組みとなっている。WOWメンバーシップの加入者は、まずメンバーシップを解約しなければならない。
ソ・ソルヒ記者 チェ・ヒョジョン記者 facthee@donga.com






