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昨年の孤独死の半数以上が50〜60代の男性

昨年の孤独死の半数以上が50〜60代の男性

Posted November. 29, 2025 10:47,   

Updated November. 29, 2025 10:47


家族や周囲とのつながりを失い、ひとりで最期を迎えた後、しばらくして発見される「孤独死」の死者数が、昨年3924人と前年度比7.2%増加したことがわかった。死者100人中1.09人が孤独死で生涯を終えたことになる。性別では、孤独死の82%が男性で圧倒的だ。特に50〜60代の男性が孤独死の半数を超えるほど、脆弱な状態にあることが明らかになった。

孤独死は、政府が関連統計を取り始めた2020年以降、着実に増加している。専門家は、1人暮らし世帯の増加と、断絶した居住環境を主な原因として指摘する。50〜60代の男性の中には、早期退職、事業失敗、離婚や死別で意図せず1人暮らしになることが少なくない。自ら1人暮らしを選択した人は外部活動や交流に積極的だが、失職や死別による非自発的1人暮らしは、周囲の関心と支援が必要であるにもかかわらず、なかなか心を開けない傾向がある。特に、住宅費の負担からワンルームや考試院(簡易宿泊施設)のように隣人とのつながりが希薄な環境に住むケースが多く、孤独死の懸念が高まっている。

50〜60代男性の孤独死の特徴のひとつは、病死が圧倒的に多い点である。20代以下の孤独死では自死の割合が57%だが、50〜60代の男性は8.3〜13.5%にすぎず、大半が病気による死亡だ。この年齢層は身体機能の低下に、高血圧、糖尿病、がんなど慢性疾患のリスクが高まる時期で、定期検診と管理が重要である。しかし経済的困難に加え、世話をしてくれる人がいないため病気を悪化させ、緊急事態が起きても助けてくれる人が周囲にいないことで、ゴールデンタイムを逃してしまう。

中高年世代は、社会活動の活発な若者層や政府が支援する高齢者層とは異なり、政策対象でも福祉対象でもない「取り残された世代」だ。特にこの年代の韓国男性は、会社が生活のほとんどを占めた世代であり、「名刺のない生活」が訪れると人間関係が断絶し、挫折しやすい。しかし心理的な困難を訴えたり助けを求めたりすることが不得意である。経済的・社会的孤立から抜け出し、安定した老年期へ移行できるよう、自ら助け合うとともに政府もきめ細かい政策で支援すべきだ。酒とたばこではなく、人との絆が、寂しい死を防ぐ。