
李在明(イ・ジェミョン)大統領は4日、慶尚北道慶州市(キョンサンプクト・キョンジュシ)で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、これに合わせて行われた首脳会談の成果について「最悪の状況下でも最善の結果を出すため、魂まで削り全力を尽くした」と述べた。
李氏は同日、国会での来年度予算案の施政演説で「APEC首脳会議では初めて、人工知能(AI)や少子高齢化など人類が共に直面する課題を協力して解決していくことで合意した」とし、「『慶州宣言』を導き出し、韓国がアジア太平洋地域の交流と繁栄、域内の平和促進を主導できた」と強調した。
李氏は、韓米関税交渉の妥結について「我が国経済の不確実性を緩和した」とし、「主力輸出品である自動車と半導体分野で競争国と同水準の関税を確保し、公平な競争の場を整えた」と述べた。
また、トランプ米大統領が韓国の原子力潜水艦(原潜)建造を承認したことについては、「核燃料供給協議の進展を通じて、自主国防の基盤をより強固にした」とし、「ウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理に向けた画期的な契機を設け、将来のエネルギー安全保障も強化できた」と強調した。一方、中国の習近平国家主席との韓中首脳会談については、「韓中関係を全面的に回復し、両国が戦略的協力パートナーとして実用と共生の道を共に進むことで再び合意した」と述べた。
李氏は施政演説に先立ち、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長、曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長、金尚煥(キム・サンファン)憲法裁判所長の主要機関のトップらと懇談した。李氏は「大法院長をはじめ、憲法裁判所、中央選挙管理委員会、監査院など各機関の皆さんが大きな関心を持ち支援してくださったおかげで、良い成果を出すことができた」と述べた。これに対し、曺氏は短く「ええ、ええ」と答えた。
朴訓祥 tigermask@donga.com






