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李大統領「AI大転換の波、絶体絶命の危機」

李大統領「AI大転換の波、絶体絶命の危機」

Posted November. 05, 2025 09:00,   

Updated November. 05, 2025 09:00


李在明(イ・ジェミョン)大統領は4日、来年度予算案の説明のための国会施政演説で、「経験したことのない国際貿易・通商秩序の再編と人工知能(AI)大転換の波の前で、国家の生存を模索しなければならない絶体絶命の危機に直面している」と述べた。李政権として初めての本予算となる総額728兆ウォン規模の来年度予算案について、李氏は国会での速やかな審議・処理を求める一方、韓国が直面する危機を克服するためのAI中心の未来対応型予算であることを重ねて強調した。

李氏は同日、国会で「来年はAI時代を切り開き、大韓民国の新たな100年を準備する歴史的な出発点だ」とし、「来年度予算案はまさにAI時代を開く大韓民国の最初の予算案だ」と力を込めた。さらに「AI三大強国への跳躍を目指す大転換に10兆1000億ウォンを編成した」と言い、「フィジカルAI」を先導する国家を目指し、人材育成と中核インフラ整備に重点的に投資すると明らかにした。

また、「不法戒厳の余波で深刻化した国民経済の寒波を克服するため、5カ月間、非常な覚悟で臨んだ。幸いにも我々の経済は危機的状況を脱しつつある」としながらも、「ここに安住し満足するには、我々を取り巻く状況は決して容易ではない。AI時代においては、1日遅れれば1世代が取り残される」と主張した。AI・研究開発(R&D)を中心とする拡張的財政運営については、「1ウォンたりとも無駄にしないよう努力した」とし、過去最大規模となる27兆ウォンの歳出削減を実現した点を強調した。

李氏は「政府は開かれた姿勢で国会の提案に耳を傾ける。良い代案はいつでも受け入れる」とも述べた。さらに、施政演説に欠席した野党「国民の力」の議席を見やりながら「ちょっと寂しいですね」と言葉を添えた。

「国民の力」は同日、「戒厳解除の採決妨害疑惑」で特別検察官(特検)が前日、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)前院内代表に対して逮捕状を請求したことに抗議し、施政演説をボイコットした。同党は、李氏の国会到着時刻に合わせて国会本庁ロタンダホールの階段で糾弾集会を開いた。その後、非公開の議員総会を経て発表した声明で「野党リーダー級の人物に対する晒しもの的な捜査は、反憲法的な野党弾圧で政治報復だ」と反発した。秋氏は議員総会で「これからは戦争だ。我々が立ち上がり、李在明政権を打倒するため全力を尽くすべき時だ」と訴え、「今回の施政演説が最後の施政演説にならなければならない」と述べた。


申圭鎭 newjin@donga.com