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トランプ大統領、首脳会談1時間前に「即座に核実験せよ」

トランプ大統領、首脳会談1時間前に「即座に核実験せよ」

Posted October. 31, 2025 09:23,   

Updated October. 31, 2025 09:23


トランプ米大統領は30日、中国の習近平国家主席との首脳会談の1時間前に、核実験を再開すると宣言した。米国が1992年以降維持してきた核実験停止政策を覆し、33年ぶりに核実験を再開する可能性に注目が集まる。

トランプ氏は同日午前10時ごろ、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「他国の核実験プログラムに対応し、戦争省(国防省)に我々の核実験を同等の水準で開始するよう指示した」とし、「この手続きは即座に開始される」と強調した。習氏との会談を終え米国へ帰国する専用機「エアフォースワン」内でも「我々は他国より多くの核兵器を持ちながら実験はしていない」と述べ、「実験場所もあり、(核実験計画も)発表する」と重ねて強調した。

米国は92年、当時のジョージ・H・W・ブッシュ大統領が核実験停止を宣言して以来、核実験を行っていない。クリントン元大統領も96年に『包括的核実験禁止条約(CTBT)』に署名し、核実験禁止の方針を継続してきた。

今回の発表は、ロシアのプーチン大統領が29日、核兵器搭載可能な水中無人機「ポセイドン」の実験に成功したと明らかにした翌日に出された。ロシアは26日にも新型原子力巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の発射成功を主張し、連日核戦力を誇示している。

これを受け、米国がロシアと中国を牽制したとの見方が出ている。トランプ氏はトゥルース・ソーシャルの投稿でも「ロシアと中国は5年以内に米国の核兵器保有量に並ぶだろう」とし、両国を名指しして核実験再開の必要性を主張した。

スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、今年1月時点でロシアは4309発の核兵器を保有。米国3700発、中国600発が続く。


イ・ジユン記者 asap@donga.com