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北朝鮮、APEC目前に慶州射程のミサイル発射

北朝鮮、APEC目前に慶州射程のミサイル発射

Posted October. 23, 2025 08:28,   

Updated October. 23, 2025 08:28


北朝鮮は22日、黄海北道中和(ファンヘプクト・チュンファ)付近から短距離弾道ミサイル(SRBM)2~3発を発射した。李在明(イ・ジェミョン)政権発足後、初の弾道ミサイル挑発だ。国連安全保障理事会決議に違反する北朝鮮の弾道ミサイル発射は、5月8日に「北朝鮮版イスカンデル(KN23)」および超大型放射砲(KN25)と推定される複数のSRBMを東海(トンへ・日本海)上に発射して以来、約5カ月ぶりとなる。慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を狙った武力示威であり、慶州APECを機にトランプ米大統領の訪韓を控えて存在感を誇示したものとみられる。

合同参謀本部によると、22日午前8時10分ごろ中和付近から発射されたミサイルは約350キロ飛翔し、咸鏡北道(ハムギョンプクト)内陸地域に落下したという。韓国軍は昨年9月18日に発射した「火星(ファソン)砲11ダ-4.5」を発射した可能性が高いとみている。「火星砲11ダ-4.5」は、KN23に最大4.5トンの超大型弾頭を装着した機種で、北朝鮮は最大射程距離を500キロと主張してきた。ミサイルが発射された中和付近から、APEC首脳会議が開かれる慶州まで約440キロ、慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)基地までは約370キロ離れている。韓国軍関係者は「今回の飛翔距離を見る限り、昨年9月に発射した超大型弾頭級を搭載して性能試験を行ったものと推定される」と述べた。

一方、米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は21日(現地時間)、最近平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)の西海(ソへ)衛星発射場でエンジン試験を行った形跡が捉えられたと伝えた。北朝鮮が人工衛星発射や朝鮮労働党創建80年の軍事パレードで公開した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星20」などで挑発の度合いを高めるとの見方も出ている。


尹相虎 ysh1005@donga.com