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教室で児童生徒1人あたり1日4個の使い捨てプラスチックを廃棄

教室で児童生徒1人あたり1日4個の使い捨てプラスチックを廃棄

Posted October. 14, 2025 10:02,   

Updated October. 14, 2025 10:02


「コンビニで簡単に買える飲料のペットボトルも、ふたやラベルの包装に違う種類のプラスチックが使われていました。ひとつの製品にこんなに多くのプラスチックが使われているとは知りませんでした」

環境団体グリーンピースが最近、全国9校の教室で行った校内プラスチック使用調査に参加した大田(テジョン)ヨンサン小学校のシン・ユンジェ君(11)は、日常的に使うプラスチック製品についてよく知らなかったと話した。

グリーンピースは2020年から毎年、「プラスチックをきちんと選び出す」の略称「プラコック調査」を実施しており、先月30日には教室内での使い捨てプラスチックの使用実態を分析した報告書を公表した。プルコック調査は、生活の中で発生するプラスチックを直接回収し、どの種類の廃プラスチックが最も多く出るかを記録する市民参加型プロジェクトだ。今回の調査には、ソウル、大田(テジョン)市、京畿道(キョンギド)、光州(クァンジュ)市など7地域の小中高校9校の児童生徒120人が参加し、2~9日間にわたりプラスチックごみを集めて分析した。

同報告書によると、児童生徒1人が調査期間(平均6.4日)に使用した使い捨てプラスチックは平均25個で、1人が1日あたり約4個を教室内で使用した計算になる。全体の87%が食品包装材で、そのうち飲料・ミネラルウォーターの包装が41.9%と最も多かった。生活用品(5.8%)、個人衛生用品(4.7%)、宅配関連製品(1.6%)の順だった。

調査期間中、教室では教師と児童生徒が一緒に使い捨てプラスチックを選別した。教師と児童生徒からは、日常生活で意識しないままこれほど多くのプラスチックを使っていることに驚いたとの声が相次いだ。金浦(キンポ)高校教師のキム氏は「韓国が世界のプラスチック排出上位国に入るという事実に、生徒たちは驚いていた」と話した。

個人がプラスチック消費を減らす意識を持っても、社会的な変化がなければ問題解決は難しいとの指摘もある。ソマン小学校教師のチョ氏は「リサイクルが不可能な複合素材のプラスチックが比較的多かった。学校で苦労して分別しても、最終的には焼却や埋立てされざるを得ないゴミがあるという現実が残念だ」と語った。

プラスチック製品の99%以上は、化石燃料から作られている。世界約180カ国が、使い捨てプラスチックの生産および製造過程で使用される化学物質を規制する協定づくりについて協議している。同報告書は「プラスチックに含まれる有害物質から守られるべき子どもや青少年も、健康被害の危険にさらされている」とし、「大手食品・飲料企業は、使い捨てプラスチック使用削減の努力を強化する必要がある」と指摘した。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com