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臓器移植、待機中の死亡者が昨年3000人超え

臓器移植、待機中の死亡者が昨年3000人超え

Posted October. 11, 2025 08:51,   

Updated October. 11, 2025 08:51


昨年、3000人を超える患者が臓器提供を待っていたが、移植を受けられず死亡したことが分かった。移植を待つ患者は増加の一途だが、提供制度や社会的認識が追いつかず、ドナーは減少している。

10日、与党「共に民主党」の南仁順(ナム・インスン)議員が保健福祉部から提出を受けた資料によると、昨年、臓器移植待機中に死亡した患者は3096人だった。2020年(2191人)に比べ41.3%増で、2015年に関連統計を取り始めて以来、最多となった。

同期間、移植を待つ患者数は3万5852人から4万5567人へと約27%増加し、今年上半期(1〜6月)にはすでに4万6416人と昨年全体を上回った。一方、移植を受けた患者数は2020年の5883人から昨年は5030人へと15%減少し、今年上半期(1〜6月)は2396人とさらに減少傾向にある。

臓器提供の対象となる脳死推定者の報告件数は増えているが、家族の寄贈同意率の低下が影響しているとの分析が出ている。現在、国会には患者本人の事前同意に基づき心停止後の臓器提供を可能にする「循環停止後提供(DCD)」法案が提出されているが、依然として常任委員会の審議を通過できていない。南議員は「DCDの導入が必要だ」と述べ、「迅速な提供と移植を進めるため、関係機関の専門医が提供者の診療記録を入手できるよう制度を改善すべきだ」と訴えた。


キム・ジャヒョン記者 zion37@donga.com