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辛東彬ロッテ会長「ロッテバイオ米国工場、グループ成長の牽引役に」

辛東彬ロッテ会長「ロッテバイオ米国工場、グループ成長の牽引役に」

Posted October. 10, 2025 08:29,   

Updated October. 10, 2025 08:29


ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)会長が、秋夕(チュソク=陰暦8月15日の節句)連休期間中に米国を訪れ、バイオ事業の現場を視察した。ロッテグループが未来の成長エンジンと位置づけるバイオ事業を、グローバル競争の舞台で早期に軌道に乗せたいという意欲の表れとみられる

ロッテグループは9日、辛会長が5日(韓国時間)にニューヨーク州のロッテバイオロジクス・シラキュース・バイオキャンパスを訪れ、年内稼働を始めたADC(抗体薬物複合体)の生産施設を視察したと明らかにした。辛会長が同施設を訪れたのは稼働後初めて。辛会長の長男の辛裕烈(シン・ユヨル)ロッテバイオロジクス・グローバル戦略室長と、ロッテバイオロジクスの朴ジェームズ代表も同行した。

ロッテバイオロジクスは2023年、ブリストル・マイヤーズ・スクイブからシラキュース医薬品生産工場を買収し、バイオ産業に進出した。その後、約1億ドルを投じ、次世代バイオ医薬品とされるADC生産設備を構築した。今年4月には、アジアのバイオ企業とADC受注契約を結び、本格稼働に入った。

同社は、米シラキュース拠点を基盤に現地での受注拡大を図る計画だ。最近、米政府は輸入医薬品に対し100%関税を課す方針を打ち出したが、米国内で生産施設を保有または建設中の企業は対象外。これにより、ロッテバイオロジクスは関税の影響を受けず、価格競争力を確保できるようになった。辛会長は「シラキュース・バイオキャンパスは、バイオ産業を越え、グループ全体の成長を牽引する拠点になると期待している」と述べた。


キム・ダヨン記者 damong@donga.com