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韓国系の妻を持つデソンブレ米国務次官補指名者、上院で承認

韓国系の妻を持つデソンブレ米国務次官補指名者、上院で承認

Posted October. 10, 2025 08:27,   

Updated October. 10, 2025 08:28


東アジア・太平洋担当の米国務次官補に指名されたデソンブ氏が7日、連邦上院の承認手続きを通過した。東アジア・太平洋担当の国務次官補は、国務省内で韓半島政策の実務を総括する要職であり、中国牽制やインド・太平洋戦略にも関与する。

米議会の記録によると、デソンブレ氏の承認案は上院の採決で賛成51、反対47で可決された。指名から承認に至るまで約7カ月を要した。通常、承認には6カ月〜1年を要することが多い。

デソンブレ氏は2020年3月から21年1月まで駐タイ米大使を務めた。トランプ大統領は3月に指名を発表する際、「私の初の任期中、タイ駐在米国大使として優れた働きをした」と述べた。また、対中強硬派と見なされ、駐タイ大使時代には南シナ海での中国の軍事的拡張に批判的な発言をしたほか、現地メディアに中国の新型コロナ対応を批判するコラムを寄せたこともある。

今後、米朝対話の動きが本格化した場合、デソンブレ氏が重要な役割を担う可能性が指摘されている。最近、ホワイトハウスは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と前提条件なく対話する意向があると発表した。ただし、デソンブレ氏は「中国通」とされ、韓半島問題には深く関与せず、主に対中政策に集中するとの見方もある。

デソンブレ氏は、スタンフォード大学で経済学(学士)と東アジア学(大学院)を学び、ハーバード大学ロースクールを卒業した。1997年以降は香港などアジア圏でM&AやLBO(レバレッジド・バイアウト)、直接投資業務に従事する通商専門の弁護士として活動してきた。香港滞在が長く、中国語に堪能とされる。また、韓国系の妻を持ち、韓国語もある程度話せるという。


申晋宇 niceshin@donga.com