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米国防省高官「戦略の中心は第1列島線…韓国は対中牽制に寄与を」

米国防省高官「戦略の中心は第1列島線…韓国は対中牽制に寄与を」

Posted September. 30, 2025 09:36,   

Updated September. 30, 2025 09:36


米国防総省の高官は26日(現地時間)、東亜(トンア)日報に「われわれの確立された防衛線は『第1列島線』(First Island Chain)にある」と述べ、「それが『戦略の中心』(strategic center of gravity)だ」と明言した。米国防戦略の目標や防衛計画などを盛り込んだ新たな国家防衛戦略(NDS)の発表を控え、中国に対する軍事封鎖線とされる第1列島線(日本・九州~沖縄~台湾~フィリピン)をアジア太平洋戦略の中心に据える考えを改めて確認したのだ。

これは最近、一部で取り沙汰されていた第1列島線の戦力を大幅に第2列島線(日本・本州~グアム~サイパン~インドネシア)以遠に移す可能性を事実上否定した形だ。また、第1列島線で重要な役割を担う在韓米軍の兵力を大幅に削減しない方針とも解釈できる。

ただ、同高官は「(第1列島線での)兵力態勢と運用は、単なる象徴的な存在を超え、実際に抑止力を発揮できる形へと進まなければならない」とし、「そのためには(韓国など)同盟国が積極的に関与する必要がある」と強調した。これは、主たる仮想敵国である中国に対する抑止を強化するため、韓国や日本といった同盟国が自国の防衛力を高める必要があるとの意味と受け止められる。

同高官はさらに「アジアの同盟国は中国抑止のためにより直接的に寄与しなければならない」とし、「トランプ政権の『米国第一』政策は、同盟国が自ら動き、そうするという前提に立っている」と述べた。


申晋宇 niceshin@donga.com