
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏が、歴代ファーストレディーとして初めて被告人として法廷に立った。大統領経験者で5人目に裁判にかけられた尹氏に続き、金氏も被告人席に座ることとなった。前大統領夫妻が同時に裁判を受けるのは憲政史上初めてだ。
ソウル中央地裁刑事合議27部(禹仁成部長判事)は24日午後、金氏に対する初公判を開いた。眼鏡とマスクで顔を隠した金氏は、収容服ではなく左胸に収容番号「4398」を付けた黒のスーツ姿で現れた。裁判開始前まで法廷撮影が許可され、被告人席に座る金氏の姿が拘束後初めて公開された。
金亨根(キム・ヒョングン)特別検察官補は初公判で、「大統領職務に関する事項において請託という名目で、統一教会から総額8300万ウォン相当の金品を受け取った」とし、約5分間にわたり公訴事実の要旨を説明した。先月29日、「金建希特別検察」(閔中基特別検察官)は、コンジン法師ことチョン・ソンベ氏と共謀し、統一教会関係者からダイヤモンドのネックレスやシャネルのバッグなどの見返りに各種案件の請託を受けた疑いで金氏を起訴した。
これに対し金氏の弁護団は、「統一教会側が伝えたという請託内容は全く知らず、請託を受けた事実もない。シャネルのバッグなど物品を受け取ったこともない」とし、全ての容疑を否認した。同日の公判は約40分間続いたが、金氏は直接発言しなかった。
裁判所は証人尋問の日程を整理するため、26日に準備期日を開くことにした。同日は金氏は出席しなくてもよい。その後、本格的な公判は来月15日から週2回開かれ、12月末までに証拠調べを終える予定だ。
ソン・ヘミ記者 ヨ・グンホ記者 1am@donga.com






