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「トランプ氏が世界の紛争・対立を激化させた」 糾弾の場となった国連総会

「トランプ氏が世界の紛争・対立を激化させた」 糾弾の場となった国連総会

Posted September. 25, 2025 08:32,   

Updated September. 25, 2025 08:32


「民主主義と主権は妥協も譲歩もできない」(ブラジルのルラ大統領)

「『力が正義』という論理が支配することは望まない」(フランスのマクロン大統領)

23日、米ニューヨークで開かれた第80回国連総会で、ブラジル、フランス、トルコ、ペルー、インドネシアの首脳が一斉にトランプ米大統領を批判した。トランプ氏の「米国第一」政策、親イスラエル路線、他国への内政干渉を指摘し、総会場は一種の「トランプ糾弾の場」と化した。

トランプ氏は同日、自身が「7つの戦争を終わらせた」と自賛したが、各国首脳は逆に、トランプ氏が世界の紛争と対立を激化させたと反論した。特にインドネシアのプラボウォ大統領はパレスチナの平和を強調する演説を行い、何度も壇上を叩いた。トルコのエルドアン大統領も、イスラエルの空爆で廃墟となったパレスチナ・ガザ地区の写真を掲げてトランプ氏を非難した。またフランスのマクロン大統領は、トランプ氏が主張した「国連無用論」に真っ向から反論し、国連の目的と歴史を称賛した。

● ルラ、エルドアン、プラボウォ氏、トランプ氏を集中批判

トランプ氏の直前に演説したルラ氏は、トランプ氏に対する痛烈な批判を展開した。ルラ氏は2023年10月の大統領選で「南米のトランプ」と呼ばれる強硬保守派のボルソナロ前大統領を破った。

ブラジルの裁判所は最近、ボルソナロ氏に大統領選不服従やクーデター計画の罪などで懲役27年を言い渡した。これに対しトランプ氏は、この裁判を「魔女狩り」と断じ、「ボルソナロを釈放せよ」とブラジル側に圧力をかけた。またブラジルが中国産大豆を大量輸入し、中国に接近していることに不満を示し、50%の「爆弾関税」も課した。

ルラ氏は「ブラジル政府と経済に対する一方的かつ恣意的な措置は正当化できない。我々は世界の独裁者志望者とその支持層に『民主主義と主権は妥協も譲歩もできない』と明確に伝えた」と述べ、トランプ氏を事実上批判した。ペルーのボルアルテ大統領も「他国の内政に干渉し、民主主義を破壊することは重大な脅威だ」と述べ、ルラ氏に同調した。

イスラム諸国の首脳は、トランプ氏の強硬な親イスラエル政策を強く非難した。エルドアン氏は「ガザ地区では致命的な兵器を持つ軍隊(イスラエル軍)に、罪のない市民と子どもたちだけが立ち向かっている」と訴えた。プラボウォ氏も「イスラエルがパレスチナを国家として承認する日、インドネシアもイスラエルを公式に承認する」と述べた。世界最大のイスラム国家であるインドネシアは、イスラエルと外交関係を結んでいない。プラボウォ氏は「ガザ地区の平和のために2万人の平和維持軍を派遣する準備ができている」とし、ヘブライ語で「平和」を意味する「シャローム」で演説を締めくくった。

● マクロン氏「ガザ紛争終結がトランプ氏のノーベル賞の条件」

 

マクロン氏は、第2次トランプ政権がイスラエルとパレスチナ・ハマスの戦争を終結させるために主導的役割を果たすべきだと米国に圧力をかけた。トランプ氏は同日、フランスや英国などが最近パレスチナを公式国家として承認したことを「ハマスへの贈り物だ」と不快感を示した。

一方、マクロン氏は23年10月7日にハマスがイスラエルを先制攻撃したことを誰も忘れておらず、当時の攻撃でフランス国民も犠牲になったが、戦争を続けてはならないと訴えた。イスラエルが戦争継続の理由とする「ハマス解体」についても「効果はない」と切り捨てた。

マクロン氏は、フランスメディアBFMテレビとのインタビューで「現状を動かせるのは米大統領だけだ」と強調し、トランプ政権にイスラエルへの兵器供与停止を求めた。世界の紛争解決でノーベル平和賞を自分が受賞すべきだと主張するトランプ氏が、ガザ紛争ではイスラエルに振り回されて有効な仲裁ができない現状を皮肉った形だ。

国連のグテーレス事務総長も同日、現在の世界には「平和と戦争、法と無法、協力と対立が交錯している」と強調。停戦圧力にもかかわらず戦争を続けているイスラエルとロシア、そして米国を暗に批判したとみられる。


金聖模 mo@donga.com