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曺国氏の「2030男性極右」発言が物議…ジェンダー対立を放置した政界の責任

曺国氏の「2030男性極右」発言が物議…ジェンダー対立を放置した政界の責任

Posted September. 10, 2025 08:16,   

Updated September. 10, 2025 08:16


革新系野党「祖国革新党」の革新政策研究院長を務める曺国(チョ・グク)氏が、光復節の恩赦直後、突如「2030世代男性極右論」を主張し、物議を醸した。曺氏は「2030男性がいわゆる極右傾向を示している」とし、「(2030世代男性の一部が)野党『国民の力』という極右政党の影響を受けた」と述べた。自身の子どもの入試不正問題などに対する批判が、2030男性が極右化したためではないかという指摘もあった。

また曺氏は、「仕事、大学の授業料、就職、住宅問題に苦しみと不満があると考えており、その問題を解決するのが政治家の任務だ」とも述べた。議論にはなったが、この発言は前回の大統領選で事実上議論の場から消えていた2030世代の問題を公論の場に引き出す効果をもたらした。

特異な点は、与党「共に民主党」と「国民の力」がこの問題について沈黙を貫いているということだ。巨大2大政党の指導部は、この事案について公式に発言していない。「共に民主党」の姜得求(カン・ドゥクグ)議員の「2030世代の若者がどれほど傷ついたか心配だ」という発言と、朴商赫(パク・サンヒョク)議員が「若者世代の健全性を信じる」と述べたのがすべてだった。

2030世代の男女間の対立は10年以上前から深刻化していたが、政界が利用したり放置したりすることで、問題は極限まで悪化している。オンラインコミュニティには、2030の男女による互いへの敵対的な言葉が溢れている。昨年結婚した韓国人男性と日本人女性のカップルが1176組で、前年に比べて40%増加したことについて、一部の2030男性は、ジェンダー対立の深刻化が海外結婚の増加につながったと解釈するほどだ。

しかし、巨大二大政党は前回の大統領選でもジェンダー対立の問題について言及を避けた。「共に民主党」は2030女性、「国民の力」は2030男性を支持基盤としているため、現状維持を選んだとみられる。いずれにせよ、すでに複雑化したジェンダー対立を解きほぐす自信がないため、いっそ手を出さない方が有利と判断したかもしれない。

前回の大統領選で20代男性のうち李在明(イ・ジェミョン)大統領を支持したのは4分の1に過ぎなかった。放送3社の出口調査では、20代男性の支持率は24%で、2022年の大統領選よりも12.3ポイント減少した。30代男性の支持率も34.5%で、前回の大統領選より4.7ポイント減少した。

だからといって2030女性たちが李氏を全面的に支持したわけでもなかった。20代女性は58.1%、30代女性は57.3%で、半数を少し超えた程度だった。「国民の力」の支持が強い60代女性の50%よりは高いが、「共に民主党」の支持が強い40〜50代女性の70%前後に比べると10ポイント以上低い。「共に民主党」も、「国民の力」も若年層を性別で分断するだけで、政治的な効能感を与えていないということだ。

政界がこのまま若者のジェンダー対立を放置すれば、長期的に社会統合と国家の生産性に悪影響を及ぼす可能性がある。政界は、一方の性別を烙印を押して排除する表現を控え、理解し包容する姿勢で接近しなければならない。

特に、巨大二大政党は、未来世代である2030を分断する「敵対的共生」を反省し、それぞれ2030世代全体に支持を拡大することを模索する必要がある。政府とともに若者全体を包括する雇用、住宅、教育、育児支援政策などを提示し、実質的な生活を支えるべきだ。まもなく発足する与野政協議体で若者雇用対策などを打ち出し、政界全体が若年層の信頼を回復できることを望む。