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LGエネとKAIST、リチウムメタル電池の12分急速充電技術を開発

LGエネとKAIST、リチウムメタル電池の12分急速充電技術を開発

Posted September. 05, 2025 09:25,   

Updated September. 05, 2025 09:25


LGエネルギーソリューションが、KAIST研究チームと「リチウムメタル電池」の充電速度を革新的に短縮できる技術を開発したと、4日明らかにした。

リチウムメタル電池とは、リチウムイオンバッテリーの4大素材の一つである黒鉛の陰極材をリチウムメタルに代替する次世代バッテリーだ。陰極材の重さと体積を大幅に減らし、エネルギーの密度と走行距離を大幅に向上させたのが特徴だ。バッテリー業界によると、実際にリチウムメタル電池を使えば、高性能電気自動車基準の平均走行距離を600キロから800キロ以上に増やすことができるという。

しかし、リチウムメタル電池は、急速充電の過程で「デンドライト」というバッテリーの寿命および安定性に致命的な現象が発生し、これを解決することが技術的な課題だった。デンドライトとは、バッテリーの充電時にリチウム結晶体が積もる現象だ。この結晶体が積もるほどバッテリーの性能は落ち、火災や爆発のリスクが大きくなる。

研究チームは、デンドライト現象を効果的に抑制する新しい電解液を世界で初めて開発し、問題を解決した。「凝集抑制型新規液体電解液」である。この技術を利用すれば、リチウムメタル電池が急速充電をしても、安定的に駆動される。

研究チームが開発したリチウムメタル電池は、充電時間を12分まで短縮でき、1回の充電で800キロ以上走行が可能だ。累積走行距離が30万キロ以上の寿命も確保した。研究結果は、世界的な学術誌「ネイチャーエナジー」に掲載された。

LGエネルギーソリューションは、「今回の研究結果は、リチウムメタル電池の難題に挙げられた充電速度で一歩進んだ研究結果を提示したことで意味が大きい」とコメントした。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com