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「エロ映画も演じ、スターにもなったが、本当の演技したい思いが胸を打つ」 Netflixシリーズ「エマ」の主役イ・ハニ

「エロ映画も演じ、スターにもなったが、本当の演技したい思いが胸を打つ」 Netflixシリーズ「エマ」の主役イ・ハニ

Posted August. 27, 2025 10:26,   

Updated August. 27, 2025 10:26


「2025年を生きる女性として、俳優としてうれしい作品でした。『私たちも、ついにこういう話を無害に、笑いながら観られるようになったな!』と思いました」

22日に配信が始まったネットフリックス(Netflix)のシリーズ「エマ」で主演を務めた女優イ・ハニ(42)は、この作品に強い愛着を抱いていた。24日に第2子を出産した彼女は、わずか5日前の19日、自ら進んでオンラインインタビューに応じた。実質的に「作品を牽引する」と評される俳優だが、いかに責任感が強いかを物語る場面だった。

ドラマ「エマ」は、1980年代のエロ映画「愛馬夫人」の主人公「エマ」を題材にしている。当時、映画製作の裏で横行した女性搾取を告発するトップスター「チョン・ヒラン」(イ・ハニ)と新人俳優「シン・ジュエ」(方孝琳)の人生を軸に物語が展開する。特にヒランは、ヌード演技拒否の宣言から映画界の性接待暴露に至るまで、主要事件の中心に立つ。イ・ハニは、その華やかで毅然としたヒラン役にぴたりと重なった。イ・ヘヨン監督でさえ「イ・ハニが断れば企画を白紙に戻す覚悟で脚本を書いた」と語るほどだった。

「ヒランはトップスターとして“既に持つ者”でした。だから当初は守るために沈黙していたんです。でも『もう口を閉ざさない』と闘いを宣言し、変わっていくキャラクターです。だから私はヒランをとても誇らしく思います。時代ごとにこうした人物がいたから、今の私たちがあると信じています。ヒランというキャラクターを本当に『愛着』しました」(イ・ハニ)。

彼女はヒランに自分自身を重ねてもいた。特に心を動かされたのは、「愛馬夫人」出演を嫌がるヒランが、別の映画を準備する監督(金鍾洙)に直訴し、出演させてほしいと懇願する場面だった。イ・ハニは「私も常に『この作品が最後になるかもしれない』という思いで演じてきた」とし、「その意味で、エロ映画にも出演しスターになったヒランが『本物の演技』をしたいと切望する姿が痛いほど理解できた」と語った。

作品のハイライトの一つは、ヒランが授賞式で映画界の不正を告発する場面だ。イ・ハニにとっても容易な演技ではなかったという。「力強く、気品を失わず、メッセージを誠実に伝える姿に見えるよう、悩み抜きました」と振り返る。その努力のおかげで、「エマ」は抑圧された時代の女性俳優たちを代弁する物語へと昇華した。

「ある種の暴力は続くと、まるで皮膚が硬くなるように鈍くなってしまいます。『痛い』と表現することすら些細に扱われることもあります。私も新人時代に似たような経験があったので、『エマ』はなおさらうれしい作品でした。でもこれは過去だけの問題ではありません。『エマ』は1980年代を舞台にしていますが、時代を貫く物語です」

母になってからは、演技面でも社会的にも悩みが深まったという。イ・ハニは「前の世代が築いてくれたからこそ今の私たちが存在するように、私たちの世代が直面する問題に沈黙してはいけないと思う。作品を観る方々にも『今日を生きながら、何ができるのか』を考えるきっかけになれば」と語った。


キム・テオン記者 beborn@donga.com