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「まだ世界が韓国文化をよく知らない、ちゃんと教えたかった」

「まだ世界が韓国文化をよく知らない、ちゃんと教えたかった」

Posted August. 23, 2025 09:41,   

Updated August. 23, 2025 09:41


「カナダに移民した時、小学校の先生から私の出身地を聞かされたの『韓国』と答えたが、地図で見つけられませんでした。中国と日本の間にあると説明してもね。人々が見る韓国がこうなんだと衝撃を受けたし、あの時から韓国をもっと知らせたい気持ちになったようです」

22日、ソウル龍山区(ヨンサング)のCGV龍山アイパークモールで来韓記者懇談会を行ったネットフリックスのアニメ「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」のメギ・カン監督は、自分のことを「カン・ミンジ」という韓国名で先に紹介した。「心の底から韓国人だと感じ、どこへ行っても韓国人だと紹介する」というカン氏は、「たまにカナダ人であることを忘れることもある」と言って笑った。

今年6月に公開されたアニメは、悪霊に立ち向かうKポップガールズグループ「ハントリックス」(写真)を主人公に掲げたアニメーションで、ネットフリックスのこれまでの映画の中で2番目に多い視聴数を記録した。韓国文化を基にしたこの映画は、公開と同時に世界中の人々から共感を得て、「Kカルチャーシンドローム」をもう一度立証した。

この作品を手掛けたカン氏は、ソウルで生まれ、5歳の時にカナダのトロントに移住した韓国系カナダ人だ。アニメ「シュレック」「長靴をはいた猫」「カンフーパンダ」などに参加したカン氏は、初の長編演出作として「KPOPガールズ~」を作った。「海外で作った韓国コンテンツの中で、間違ったものが多くて正したかったし、韓国という国についてきちんと教えたかった」というのがカン氏の説明だった。

カン氏が製作過程の中で最も重点を置いたのも、「韓国文化を隠すことなく見せること」だったという。カン氏は、死神や鬼などを思い出して、「デモンハンター」を思い出し、後に「K-POP」を付け加えた。カン氏は、「私はグッが、最初のコンサートだと思った」とし、「巫女文化は韓国のみの文化なので、披露したかった気持ちがあった」と明らかにした。映画は、銭湯など韓国文化を徹底的に考証したが、これについて、「海外で作った韓国コンテンツの中で間違ったことが多く、正したかった」と明らかにした。チーム内の韓国人たちとチームワークを発揮して、一つ一つ是正した。

「KPOPガールズ~」は、オリジナルサウンドトラック(ODT)だけでも、いくつかの新記録を打ち立てた。「ゴールデン(Golden)」「ソーダポップ(Soda Pop)」「ユアアイドル(Your Idol)」など8曲は、ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」に名を連ね、大きな人気を得ている。このうち、アメリカのビルボードホット100チャート1位の記録を打ち立てた「ゴールデン」は、最も作りにくい曲だったという。

「物語を開発してから、『ゴールデン』がどれほど重要な歌なのかに気づきました。ルミの代表曲なので、成長叙事を盛り込まなければならなかったし、歌うには難しい曲でなければならなかったんです。「KPOPガールズ~」のテーマが「音楽の力」であるだけに、高音の歌を聴く時にもっとワクワクして感情が激しくなるのではないかと思いました」

カン氏は、「デモを聞いた瞬間、涙が出た」とし、「最終本を聞いた時は、『これだ』という確信ができた」と話した。

カン氏は韓国コンテンツの潜在力について、「他人を意識する瞬間、コンテンツの真正性は全て消える」とし、「今後、韓国文化がさらにグローバルに伸びていける唯一の道は、ありのまま、自信を持って韓国的感性を世界に見せることだと思う」と話した。

後続作に関する考えも明らかにした。カン氏は、「多くのファンが待っていることを知っている。まだオフィシャルなわけではないが、アイデアはある」とし、「トロットやパンソリなど韓国の音楽スタイルをもっといろいろと見せたい」と話した。

最近、米国メディアは「KPOPガールズ~」をアカデミー受賞の有力候補と見ている。カン氏は、「誰も受賞を理由に創作するわけではないだろう」としながらも、「どんな形であれ認められるならば、大きな意味だと思う。大変な光栄だろう」と述べた。


キム・テオン記者 beborn@donga.com