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李大統領「北朝鮮の体制を尊重、吸収統一は追求しない」

李大統領「北朝鮮の体制を尊重、吸収統一は追求しない」

Posted August. 16, 2025 08:43,   

Updated August. 16, 2025 08:43


李在明(イ・ジェミョン)大統領は15日、日本の植民地支配から解放されたことを記念する「光復節」の式典での演説で「現在の北朝鮮の体制を尊重し、いかなる形の吸収統一も追求しない」とし、「一切の敵対行為をする意思もないことを明確にする」と述べた。李氏は、北朝鮮の拒否にもかかわらず、2018年9月に締結された南北軍事合意の効力復活を推進することはもとより、南北経済協力の再開による共同成長を提案した。

李氏は同日、ソウル世宗文化会館で開かれた第80回光復節の式典で、「南と北は敵ではない」とし、「今後もわが政府は実質的な緊張緩和と信頼回復に向けた措置を一貫して取っていく」と述べた。「敵対的二国家論」の憲法記載を予告した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が李在明政府の政策について「吸収統一の妄想」、「虚しい夢」と非難したが、南北対話の再開を目指す政策を引き続き推進する意思を明確にしたのだ。

李氏は「『南北軍事合意』を先制的かつ段階的に復活していく」とし、「既存の(南北間)合意を尊重し、可能な事項はすぐに履行していく」と述べた。北朝鮮の呼応がなくても軍事境界線付近での軍事訓練を中止し、無人機などの飛行を禁止する南北軍事合意を先に履行できるという考えを示した。北朝鮮は2023年11月、文在寅(ムン・ジェイン)政権時に締結した南北軍事合意の全面破棄を宣言した。

李氏はまた「光復80年の今年は、対立と敵対の時代を終え、平和共存と共同成長の韓半島新時代を共に切り開く好機」とし、「南北住民の生活を実質的に改善できる交流協力基盤の回復、共同成長の条件整備に取り組む」と強調した。

李氏は韓日関係については「日本は庭を共に使う隣人であり、経済発展において切り離せない重要なパートナー」と強調した。そして「国益中心の実用外交を原則にシャトル外交を通じて頻繁に会い、率直に対話しながら日本と未来志向の共生協力の道を模索する」とし、「日本政府が過去の苦しい歴史を直視し、両国間の信頼が損なわれることがないよう努力してくれると期待している」と強調した。23日の訪日を控え、歴史問題には直接言及せず、経済・安全保障協力強化の方針を強調したのだ。


朴訓祥 tigermask@donga.com