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刑務所で組員募集…22年ぶりに組織立て直し図った暴力団を検挙

刑務所で組員募集…22年ぶりに組織立て直し図った暴力団を検挙

Posted August. 15, 2025 08:54,   

Updated August. 15, 2025 08:54


2003年の解散後、約20年ぶりに立て直しを試みた組織暴力団「新ナンブドン派」が警察に検挙された。解散当時、末っ子級だった45歳の暴力団員が、20年余りの間、20代や30代の新規暴力団員を集めて勢力を拡大し、その過程で組織暴力団のイメージに憧れていた10代の青少年まで抱き込んだことが明らかになった。

ソウル警察庁刑事機動隊は14日、ソウル江西区(カンソグ)一帯で暴力犯罪団体活動を行った新ナンブドン派の暴力団員および追従勢力34人を検挙し、検察に送検したと明らかにした。このうち、ナンバー2のカン某氏など9人は拘束され、逃走中の暴力団員5人に対しては指名手配が下された。特に、ベトナムに滞在中の2人はパスポートが無効になり、インターポールの国際手配の措置が下された。

新ナンブドン派は、1980年代に永登浦(ヨンドゥンポ)区役所一帯で活動した「ナンブドン派」が前身だ。江西区などに勢力を拡大し、2003年にボスのチョン某氏が検挙され解散となった。その後、2007年に加入し、末っ子級の暴力団員だったカン氏が、ボスに代わって組織を掌握した。ナンバー2になったカン容疑者は、この5年間、新規加入者の半分(16人)を迎え入れ、収監中の暴力団員を通じて刑務所内で新人を探して引き込んだことが明らかになった。

暴力団組織は、京畿道富川(キョンギド・プチョン)に合宿施設を置いて、3ヶ月間「処世教育」を実施するなど組織の文化と位階秩序の教育に精魂を込めた。「兄貴」への手紙を書き始める時は、「送ってくださった手紙を両手を合わせてありがたく受け取りました。兄貴」と書かせたり、刑務所で先輩に会った時は、「安らかにお休みになりましたか、兄貴」と挨拶する「獄中・手紙の処世」について教えた。「他の組織との戦いでは退かない」「裏切れば徹底的に報復する」等、位階秩序を強調した「10大行動綱領」を作り、離反者に暴行を加えるなどした。

彼らは、売春業者から毎月最大150万ウォンの保護費を受け取って計1億ウォン程度を奪い、ある企業の株主総会では暴行請負を受けて、10人余りを動員して会議を妨害するなど典型的な「伝統的組織暴力団」の形態を見せた。暴力団員の多くは、無職だったり日雇いを転々とする10~30代で、検挙された34人中27人(84%)が20代の時に加入した。高校生の身分(17歳)で入門した事例もあった。この高校生は、普段から義理のある暴力団のイメージと「兄貴文化」に代表される暴力団の生活に憧れてきたと供述したという。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com