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「私にはとても楽な『変わり者』、映画ほどの創意力で描いた」 ネトフリドラマ「ウェンズデー」のバートン監督が来韓

「私にはとても楽な『変わり者』、映画ほどの創意力で描いた」 ネトフリドラマ「ウェンズデー」のバートン監督が来韓

Posted August. 12, 2025 08:44,   

Updated August. 12, 2025 08:44


「平凡という言葉が、私にはもっと奇異に感じられます。むしろ『変わり者(outcast)』の方が楽だと思います」(ティム・バートン監督)

シーズン1で世界的話題を集めたNetflix(ネットフリックス)のオリジナルドラマ「ウェンズデー」のシーズン2が6日公開された中、バートン監督と俳優のジェナ・オルテガ(ウェンズデー役)、エマ・マイヤーズ(イーニッド役)が韓国を訪れた。

バートン監督は11日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のホテルで開かれた懇談会で、この作品について、「映画に投入する分並みの創意力を持って作業を行った」と説明した。映画「ビートルジュース」「バットマン」「チャーリーとチョコレート工場」等を通じて世界的に独創性を認められたバートン氏は、「ウェンズデー」はテレビドラマシリーズの初挑戦作だった。

「ウェンズデー」は、アメリカの漫画「アダムス・ファミリー」に登場する娘ウェンズデーを主人公にしたスピンオフ。ウェンズデーが、他の人々とは異なる能力を持つ「変わり者」たちが集まったネバーモア・アカデミーに入学してから起きるエピソードを描いた。2022年11月に公開されたシーズン1(8部作)は、特有のゴシックホラーとブラックコメディが好評を得て、ネットフリックスのテレビショー英語部門で史上トップについた。それぞれ4部作に分かれたシーズン2のパート1は今月6日に公開され、パート2は来月3日に公開される。

シーズン2の最大の特徴は、前作より深まった家族敍事だ。ネバーモア・アカデミーに入学したウェンズデーの弟パグスリー(アイザック・オルドネス)はもちろん、学校で重要な役割を担うことになった母親のモーティシア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と祖母のへスター・フランプ(ジョアナ・ラムリー)まで絡む。バートン氏は、「3代にわたる母娘の叙事が深く扱われるだろう」と紹介した。ややロマンスが強調されたシーズン1より、ミステリーやホラー要素もさらに強くなっている。

ウェンズデーとイーニッドは、一般的な10代とは程遠い「変わり者」に近い。これについてオルテガは、「人々が考える典型的なイメージと反対のキャラクターを構築するのは難しい」としながらも、「ソーシャルメディアに惑わされずに、自分の声を出せる女の子たちが一番愛らしいのではないか」と話した。マイヤーズも、「私にとってイーニッドは、とても大切な子だ」とし、「他人の視線を気にしない率直さと、世の中の枠組みに合わせる必要がないことを象徴するキャラクターだ」と話した。

シーズン2には、バートン監督のシグネチャーにも挙げられる「ストップモーションアニメーション」が登場する。劇中に登場する頭蓋骨の木に関する伝説を、静止画面を何度も撮影し、つなぎ合わせる方法で製作した。バートン氏は、「ストップモーションはあまりにも美しい芸術媒体だ」と話した。

2002年生まれの俳優であるオルテガは、シーズン2でプロデューサーとしても活躍した。彼は「俳優としてのみ参加するより、さらに深く関わることができた」とし、「作品についてさらに多く知ることになり、『秘密のドア』が開かれた気分だ」と話した。バートン監督は、「オルテガは、芸術感覚と創意性が十分なので、プロデューサーの役割もうまくできると思った」と褒めた。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com