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孫興慜がLAFCデビュー戦、MLS事務局「孫興慜時代が幕を開けた」

孫興慜がLAFCデビュー戦、MLS事務局「孫興慜時代が幕を開けた」

Posted August. 11, 2025 09:08,   

Updated August. 12, 2025 07:30


「米メジャーリーグサッカー(MLS)に『孫興慜(ソン・フンミン)の時代』が幕を開けた」

MLS事務局は10日、公式サイトで孫興慜(33)のロサンゼルスFC(LAFC)デビュー戦をこう伝えた。事務局は「アジア最高のサッカースター、孫興慜が初戦から強い影響力を発揮した。鮮烈なデビューだった」と付け加えた。

この日、満員の観衆が詰めかけた敵地でのシカゴ・ファイアーFC戦で、孫興慜は後半16分に途中出場。初めてLAFCのユニホームを着てピッチに立った。10年間所属したイングランド・プレミアリーグ(EPL)のトットナム・ホットスパーを離れ、7日にLAFCに移籍した孫興慜は、加入からわずか3日でデビューを果たした。後半アディショナルタイムまで約38分間プレーし、同点ゴールにつながるPKを獲得し、チームを敗戦の危機から救った。

MLS試合を中継するアップルTVは、この日の試合では孫興慜を集中的に映し出した。ベンチに座っている場面も同様だった。交代要員に名を連ねた孫興慜の出場タイミングをうかがうかのように、ウォームアップする姿とスティーブ・チェルンドロLAFC監督(46・米国)を交互に映した。解説者は「全員がEPL得点王(2022年、23得点)経験者の孫興慜を保有している」と言い、新たなスターがMLSにやって来たことを何度も強調した。移籍金はリーグ史上最高額の2650万ドル(約369億ウォン)と推定される。

1-1の均衡が続く中、孫興慜が投入されると観客席から歓声が上がった。韓国代表やトットナムなどのユニホームを着て訪れたファンは拍手を送った。★MLS事務局は「歴史的な孫興慜のMLSデビューに涙ぐむファンもいた」と伝えた。

LAFCは後半25分、シカゴに1点を奪われ1-2とリードを許した。7分後、孫興慜は味方のスルーパスに反応し、相手DF2人をかわして前方へ疾走。ペナルティーエリア内に進入したところで、シカゴのDFカルロス・テラン(25・コロンビア)のタックルを受けて倒れた。当初、主審は反則なしと判断したが、ビデオ判定の結果、PKが宣告された。

EPLで世界トップクラスのDFたちと激しいスピード勝負を繰り広げてきた孫興慜の爆発的なスプリントが光る瞬間だった。LAFCは孫興慜が得たPKをデニス・ブアンガ(31・ガボン)が決め、2-2の同点に持ち込んだ。勝ち点を37(10勝7分6敗)としたLAFCは、西カンファレンス5位に順位を一つ上げた。シカゴ(勝ち点36)は東カンファレンス9位を維持した。

試合後、孫興慜は「良いパスのおかげでPKを得ることができた。(相手DFとの)接触があったのでPKだと確信した」と言い、「ただ、勝つべき試合に勝てなかったのは残念だ」と話した。

チームメートは、短期間の練習にもかかわらずチームに早く溶け込んだと称賛した。この日LAFCの先制ゴールを決めたライアン・ホリングスヘッド(34・米)は「孫興慜はロサンゼルスに到着してから(PR映像の撮影などで)本当に多くの場所を回った。それでもチームの一員となるため全力で練習に臨み、(今日)彼を獲得した理由を示してくれた」と語った。

米メディアによると、この日、孫興慜が投入される際にはシカゴのホームファンからも応援の拍手が送られたという。孫興慜は「EPLのアウェーではいつもブーイングを浴びていた。(相手チームのファンにも)デビューを祝ってもらい、サッカーを楽しむ姿を見ることができてうれしかった」と話した。

トットナムではウイングとしてプレーした孫興慜は、この日は主に中央のストライカーとして攻撃を牽引した。サッカーデータ専門メディア「FotMob」によると、孫興慜は同日、チーム最多となる3本のシュートを放ったという。孫興慜は「次の試合では先発出場して、より強いインパクトを残したい」とし、「MLSで好成績を収め、このリーグが(世界的に)成長するのに貢献したい」と語った。LAFCは17日にニューイングランド・レボリューションとアウェー戦を行う。


チョン・ユンチョル記者 trigger@donga.com