

韓国系では初めて米国で障害者人権活動家として活躍したステイシー・パク・ミルバーンさん(1987~2020、韓国名パク・チヘ)の顔が米国のコインに刻まれ、11日(現地時間)から流通される。硬貨は3億枚から7億枚まで発行され、今後約50年間使われるものとみられる。
米造幣局は8日、ミルバーンさんの肖像が描かれたクォーター(25セント)の硬貨を製造後、11日から流通を開始すると発表した。このコインの表には、他のコインと同じく米初代大統領のジョージ・ワシントンの肖像が刻印され、裏にはおかっぱ頭に眼鏡をかけたミルバーンさんが車椅子に座って演説する姿が描かれている。ミルバーンさんの名前と共に、「障害者正義(Disability justice)」「多数から一つへ(E pluribus unum )」などの文言も刻まれている。
米国籍者だが韓国人でもあったミルバーンさんは、ソウル龍山(ヨンサン)の在韓米軍基地で米軍として勤務していた父親のジョエル・ミルバーンさんと韓国人の母親のジン・ミルバーンさんの3人兄弟の長女として生まれた。生まれた時から退行性筋肉疾患を患っていた氏は、小学生の時から障害者として経験した不当さなどを個人ブログに掲載し、注目を集めた。
成人になった後、ノースカロライナ州政府が高校教育課程に障害者の歴史を含めるのに主導的な役割を果たし、メソディスト大学とミルズカレッジを卒業後は、カリフォルニア州で障害者、有色人種、性的マイノリティなどのための人権運動に努めた。オバマ政権下で知的障害者のための政策諮問委員に指名されたこともある。
ミルバーンさんは、コロナ禍だった2020年、社会的弱者に緊急医薬品を配るボランティア活動をしていたが、闘病中だった腎臓がんが悪化し、33歳の歳でこの世を去った。
アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com






