Go to contents

在韓米軍司令官「在韓米軍の削減・調整の決定が下されるだろう」

在韓米軍司令官「在韓米軍の削減・調整の決定が下されるだろう」

Posted August. 11, 2025 09:06,   

Updated August. 12, 2025 07:31


ブランソン在韓米軍司令官(大将・写真)は8日、「(在韓米軍の削減・調整に関する)決定が下されるだろう」と述べ、「重要なのは『数』ではなく『能力』だ」と明らかにした。また「米韓同盟に関するいかなる文書にも敵は明示されていない」とし、「われわれ(在韓米軍)の移動を阻む規定はどこにもない」と強調した。韓米首脳会談を前に、在韓米軍の削減の可能性はもとより、韓国の事前合意なしに米中衝突に在韓米軍が投入される可能性を示唆したのだ。

ブランソン氏は8日、キャンプ・ハンフリーズ(京畿道平沢の米軍基地)で韓国国防部担当記者団と就任後初の記者懇談会を開いた。ブランソン氏は「在韓米軍には変化が必要であり、その変化は数ではなく能力に焦点を当てることだ」と述べた。そして「多領域作戦部隊(MDTF)およびその傘下の多領域効果大隊(MDEB)、第5世代戦闘機の韓半島配備を検討している」と明らかにした。

MDTFは、米陸軍が中国やロシアの脅威に対抗して、地上・空中・海上・宇宙・サイバーなどすべての領域で作戦を遂行するために創設した旅団級の特殊戦闘部隊だ。北朝鮮への対応に焦点を当てた在韓米軍の一部部隊を削減し、代わりに中国やロシアの脅威に対応できる部隊を配備する必要があるということだ。

ブランソン氏はまた「(戦力を)1ヵ所に縛っておくのは軍事的に効率的ではない」とし、「いつでも他の場所に移動して別の任務を遂行できなければならない」と述べた。韓国軍消息筋は「台湾防衛と中国牽制に向けて在韓米軍の再配置、すなわち戦略的柔軟性をさらに強化すべきであり、韓国もこれを積極的に受け入れなければならないという意味だ」と語った。

ブランソン氏はまた、いわゆる同盟の現代化について「韓国に求められるのは北朝鮮への対応をより強化することであり、これは同盟の現代化を通じてわれわれが他の任務を遂行できる戦略的柔軟性を確保するためのものだ」と述べた。そして「北朝鮮は『船のすぐ隣にいるワニ』のように最も近接した脅威」としながらも、「中国が西海(ソへ・黄海)で行っている活動は過去の南シナ海の状況と不気味なほど似ている」と述べ、中国への対応の必要性を強調した。

一方、米紙ワシントン・ポストは9日、米政府内部文書を引用して、トランプ政権が韓米関税交渉で、在韓米軍配備の変化を支持し、中国牽制のための戦略的柔軟性の拡大を支援する公開声明の発表を韓国に求めることを検討したと報じた。同紙はまた、トランプ政権が韓国の防衛費を国内総生産(GDP)比2.6%から3.8%に増やし、在韓米軍の駐留経費の負担増額を求めることを検討したと伝えた。


ユン・サンホ軍事専門記者 平沢=ソン・ヒョッジュ記者 ysh1005@donga.com