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「責任首相?憲法上、首相は大統領制を補う形で存在」  金民錫首相、本紙会見で語る

「責任首相?憲法上、首相は大統領制を補う形で存在」  金民錫首相、本紙会見で語る

Posted August. 07, 2025 08:32,   

Updated August. 08, 2025 07:02


「私はもともと責任首相という表現や制度を好まない。大統領制という原則の補完形式として、憲法に首相制度が存在するのだ」

金民錫(キム・ミンソク)首相は5日、東亜(トンア)日報とのインタビューで「首相金民錫の役割」について、「現行憲法下では、首相は大統領を補佐する役割が正しいと考えており、根本的には『長官の中のトップ』の役割だ」と強調した。李在明(イ・ジェミョン)大統領の「参謀長」を自任してきた金氏は、実質的な国政運営の主体と責任は首相ではなく大統領にあるという点を強調したのだ。

東亜日報との単独インタビューは同日、ソウル鍾路区(チョンロク)政府ソウル庁舎の首相執務室で1時間20分ほど行われた。先月4日に就任した金氏は、1ヵ月の所感として「ようやく少し感覚がつかめてきた」とし、「本格的に走らなければならないと考えている」と述べた。

●「関税交渉、最善かつ意味ある結果」

――就任直後、「早朝首相」「参謀長」「解説者」など様々な役割を言及した。

「私の任務について設定したものだ。早朝首相は国民との関係で誠実に状況を報告し、早く動くということ、参謀長は大統領との関係で話したもので、状況本部長は党・政府・大統領室という次元で調整する部分についてのものだ。大統領は自身のリーダーシップの性格を国家的なアジェンダの設定と提起の方向に最近明確にしているようだ。今回の閣議の公開や産業災害に関する問題提起が代表的な事例だ。内政の執行は首相が最大限の責任を持って行えという言葉をよくいただく」

――最近妥結された韓米関税交渉について「最善を尽くしたが、残念な点も残る」と話した。具体的にはどの部分についての言及か。

「他国に比べて新政権発足後に与えられた時間自体が短く、それを考慮すると、韓国の主要競争国と比較して相対的に劣位に立たされる結果にはならなかった。その点で最善を尽くした結果であり、意味ある結果だ。ただ、交渉の影響で締め付けが厳しくなり、息が詰まるような人々が出てくるだろう。その点で残念だということだ」

――米国との追加交渉はどのように準備しているのか。

「(今回の交渉は)米国主導の場なので、(米国が)問題提起の権限を保持している限り、常にゲームの場が変わる可能性がある。また、今回の合意は後続合意という名の『ブランク』(空白)がある合意だ。ファンド構成や収益構造などを具体的にどうするかという領域が残っている。そして根本的に書面合意ではないため、合意の開放性または未知の領域がある。その意味で緊張を緩めずに継続していかなければならない」

――崔東錫(チェ・ドンソク)人事革新処長の進退問題についてはどう考えるか。

「法律的な何らかの問題があるとか、公職任用を根本的に再考する事由には当たらないと考える。論争については知っているが(任用が)根本的に不可の領域には該当しないと見て、大統領が決定したことだ。崔氏本人も線を守りながら仕事で成果を示さなければならない。過去の言動をもって再び進退問題を語る段階は過ぎた」

――曺国(チョ・グク)元法務部長官の恩赦についてはどう思うか。

「それこそ大統領の固有権限に該当する。恩赦権は非常に多様な声を聞き、様々な考慮事項を(李大統領が)考えておられるだろう。公開的に問題提起されている事案なので、誰かが特別に話を付け加えることに意味があるだろうか」

●「党・政府・大統領室は共同運命体・・・緊密な意思疎通が基本」

――李大統領とは毎週月曜日の定例報告会以外にどのように意思疎通しているのか。

「先週見たら(1週間に)平均3、4回龍山(ヨンサン)に行っている。1時間ほどの定例会合以外にも3、4回会う時も1時間以上話し、必要な時にはいつでも気軽な方式で私に指示もされ、私も報告をしたりする。私たちはそうした意思疎通をすでに数年間してきた経験が蓄積されている。ある時には(大統領と)必ずしも一つ一つ合わせなくても、事後に見ると似た判断と発言をしていたことがかなりあった。公務員が大統領室に行って報告した後、私のところに来て話したところ、大統領と首相が似た話をしていたと言われたことがある」

――李大統領が党・政府・大統領室の一致を強調しているが・・・。

「(共に民主党の)鄭清来(チョン・チョンレ)代表と会ってもそういう話をしたが、党・政府・大統領室の関係の基本は緊密な意思疎通だ。私たちは完全に共同運命体、共同責任体だ。政権を創出した勢力は最後まで結束して進まなければならない。すべての意見の違いを調和させて国政が成功してこそ、その次も安定する」

――任期を終える時、どんな首相として記憶されたいか。

「韓国社会に定着すべき社会的対話、社会的協約といった運営原理において、青年プラットフォームを強化する方向で私がもっと役割を果たすべきではないかと考えている。簡単に言えば、韓国社会の問題の解決において青年層の参加をもっと高め、彼らの観点から問題解決方法を探す努力をしていこうと考えている。最近始めた『K-討論国』を通じて、青年層が見る年金、教育、労働問題などを扱ってみるつもりだ」


クォン・オヒョク記者 ファン・ヒョンジュン記者 hyuk@donga.com