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北朝鮮の金与正氏「韓国と向き合うことはない」、大統領室「戦争のない韓半島に向けて必要な行動取る」

北朝鮮の金与正氏「韓国と向き合うことはない」、大統領室「戦争のない韓半島に向けて必要な行動取る」

Posted July. 29, 2025 08:39,   

Updated July. 29, 2025 08:39


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が28日、李在明(イ・ジェミョン)政権の対北朝鮮融和策について「ソウルでいかなる政策や提案が出てこようと興味がなく、韓国と向き合うこともない」と強調した。北朝鮮が李政権について言及したり、談話を発表したりしたことは初めてだ。韓国大統領室は「必要な行動を一貫して取っていく」との反応を示した。

与正氏は談話で「我々はソウルでいかなる政策や提案が出てこようと興味がなく、韓国と向き合うことも、議論する問題もないという公式の立場を改めて明確にする」と強調した。韓国の新政権が推進した「北朝鮮に向けた拡声器放送の中止」、「ビラ散布の中止」、「韓国人による朝鮮個人観光の許可」なども一つひとつ取り上げ、「すべきでなかったことを可逆的に戻したに過ぎない」と切り捨てた。

また、来月予定されている韓米乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS)合同軍事演習について「韓米同盟に対する盲信と、我々との対決の試みは前任者と少しも変わらない」と非難した。与正氏は「再び我々の南側国境の向こうでは、侵略的性格の大規模合同軍事演習が連続的に強行され、硝煙が消える日はなく、韓米はお決まりの手法で自分たちが引き起こした韓半島情勢の悪化の責任を我々に転嫁しようと企てるだろう」と主張した。

与正氏は10月の慶州(キョンジュ)アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に正恩氏を招待する案についても「虚しい妄想を抱いている」と述べた。また「李在明の執権50日余りを照らしてみても、表では韓半島の緊張緩和だとか南北関係の改善だとか聞こえの良い美辞麗句を並べ立てた」とし、「感傷的な言葉をいくつか並べて覆せると期待していたなら、それ以上に大きな誤算はない」とし、「敵対的2国家」を再確認した。

韓国大統領室は同日、立場文を通じて「過去数年間の敵対・対決政策によって南北間の不信の壁が非常に高いことを確認した」としながらも、「争う必要のない状態である平和の定着は、李在明政権の揺るがぬ哲学だ。政府は敵対と戦争のない韓半島を作るために必要な行動を一貫して取っていく」と表明した。


申나리 journari@donga.com