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「K-POP デーモンハンターズ」で再発見された韓国語、Kコンテンツが変えた韓国語の地位

「K-POP デーモンハンターズ」で再発見された韓国語、Kコンテンツが変えた韓国語の地位

Posted July. 26, 2025 08:37,   

Updated July. 28, 2025 18:48


世界的な人気を集めているネットフリックスのアニメ映画「K-POP デーモンハンターズ」は、ミュージカル映画だ。K-POPガールズグループ「HUNTR/X(ハントリックス)」が、歌によって世の中の邪悪な気運を退けるというストーリーを軸に、多様なサウンドトラックが登場する。アニメの爆発的な人気に支えられて映画音楽までがビルボードチャートを席巻するという異例の現象が起きている。

アニメに登場する楽曲は、ビートやメロディの面で従来のK-POPの特徴をよく活かしている。劇中の悪魔でさえ口ずさみ「中毒性がある」と認めるほどだ。最も人気のある曲は、ビルボードシングルチャートで4位を記録した「Golden」。自身の欠点を隠そうとばかりしていた主人公が高音を響かせながら「もう恐れの中に隠れない」と歌う姿は、ディズニーのアニメ「アナと雪の女王」の「Let It Go」を連想させる。「Golden」は同曲のビルボードでの最高順位(5位)をすでに上回っている。

「Golden」をこれほど魅力的に感じさせるもうひとつのキラーポイントは意外なところにある。まさに一行ずつ絶妙に差し込まれた韓国語の歌詞だ。この作品はK-POPと韓国文化をモチーフにしているが、米国の制作陣による米国製アニメだ。当然、すべてが英語で制作されているが、歌詞の中に突然一行ずつ韓国語がポンポンと登場する。「Up, up, up with our voices 영원히 깨질 수 없는(永遠に壊れることのない)Gonna be, gonna be golden」という具合だ。

文脈上、その場面で韓国語が出てくる理由は特にない。にもかかわらず、自然に差し込まれた韓国語の一節が全体の楽曲と神秘的な調和をなし、口に心地よく馴染む。特に韓国人がこの部分で感動を覚えるのにはそれなりの理由がある。これまで韓国の大衆文化では英語がまさに「その効果」を生むために使用されてきたからだ。

2010年代には、韓国国内で大衆歌謡の歌詞に使われた英語や外来語の影響、効果、問題点についての大衆文化研究が多かった。その頃発表されたある研究によると、大衆歌謡の半数以上が英語を混ぜて使っていた。主に曲の雰囲気を切り替えたり、フックやリフレインの韻律を整えるためだった。社会的にタブー視されたメッセージを隠語のように伝える目的でも利用された。

要するに、大衆歌謡の歌詞における英語は、ほとんどが差別化の手段だった。より魅力的に聴こえる曲を作るため、より本格的に見せるために、歌詞のあちこちに、時に無分別と言えるほど混ぜて使われた。そのため「文化事大主義」や「韓国語の破壊」としばしば批判された。それが今や、完全に反対の状況となったのだ。

ハントリックスの他のヒット曲「How It’s Done」や、彼女たちと対決するボーイズバンド「サジャボーイズ」の「Soda Pop」なども同様だ。「불을 비춰(火を灯して)」「지금 당장 날 봐(今すぐ私を見て)」などの韓国語のフレーズが、K-POPの本格性とヒップな感性を引き立てる装置として使われている。アニメのセリフでは「가자 가자(行こう、行こう)」「후배(後輩)」などの韓国語がそのまま使われ、「本物の韓国らしさ」をアピールしている。こうなると、世界が熱狂する「Kコンテンツらしさ」を完成させる最後の仕上げは韓国語そのものなのかもしれない。堅固な言語覇権までも揺るがすことができる文化の力とは、なんと驚くべきことだろうか。