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米空港で靴を脱がずに保安検査、19年ぶりに「義務」撤廃

米空港で靴を脱がずに保安検査、19年ぶりに「義務」撤廃

Posted July. 10, 2025 08:45,   

Updated July. 10, 2025 08:45


米国の空港で保安検査場を通過する際、靴を脱ぐことを義務付けた規定が2006年以来、19年ぶりに撤廃された。2026年の北中米ワールドカップ(W杯)や2028年のロサンゼルス五輪を控え、観光客の急増に備えたセキュリティ検査を簡素化した措置だ。★

米政治メディア「アクシオス」などによると、クリスティ・ノーム米国土安全保障長官は8日(現地時間)、ワシントンのロナルド・レーガン空港で記者会見し、米運輸保安庁(TSA)の新たな規定を発表した。ノーム長官は「新たな規定は即日、全米で適用される」と述べ、W杯や五輪に向けて米国を訪れる旅行者が増えている中、保安手続きの簡素化を求める声が高まっていたと説明した。ただし、国土安全保障省は「靴の検査が必要だと判断される旅客には靴を脱ぐよう要請する」としている。

TSAは、2001年の米同時多発テロ(9・11)の直後に設立された政府機関。2001年12月、英国人のリチャード・リードが靴に爆発物を仕込んだままフランス・パリを出発し、米フロリダ州マイアミに到着する旅客機に搭乗した事件を契機にTSAは規定の強化に取り組み、18ヵ月にわたって無作為に靴の検査を行った。その後、2006年からは靴の検査が義務化された。

今回の措置により、航空機乗客全員に靴の保安検査を行っている主要国はロシアのみとなった。ただし、韓国、ドイツ、タイなどでは靴のヒールの高さなどに応じて一部乗客を対象に選別検査を実施している。

仁川(インチョン)国際空港では昨年12月から、出国旅客が円形の金属検査機を通過する際に「ヒールの高さが3.5センチ以上の靴は脱ぐ」という規定を新たに設けて適用している。これは、国際的な保安基準では、爆発物を靴に隠した場合に殺傷効果を発揮できる高さとされている。


林賢錫 lhs@donga.com