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スター監督の最初の選択は「スーパーマン」、「地球を救うために来たのか、支配するために来たのか」

スター監督の最初の選択は「スーパーマン」、「地球を救うために来たのか、支配するために来たのか」

Posted July. 09, 2025 09:24,   

Updated July. 09, 2025 09:24


「スーパーマンは世界のスーパーヒーローの始祖です。DCの世界観をリブートする最初の映画としてスーパーマンを選ぶのは当然のことです」

9日に韓国国内で公開される映画「スーパーマン」は、DCスタジオにとって栄光のシャンパンなのか、それとも毒の入った聖杯なのか。バットマンやワンダーウーマン、フラッシュなど数多くの魅力的な超人を差し置いて「新たな始まり」のためにスーパーマンを選んだジェームズ・ガン監督(58)の選択は、どんな未来を迎えるのだろうか。

この映画の監督であり、DCスタジオの最高経営責任者(CEO)でもあるガン氏は、3日のオンライン記者会見で非常に自信に満ちているように見えた。2022年にトップに就任してから初めて世に出す作品に対して、疑う余地はないという口ぶりだった。DCのライバルであるマーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズをヒットさせたスター監督らしい堂々とした態度も垣間見えた。実際、ガン氏は先月の米国現地インタビューで「個人的に満足しない脚本の場合、どんなものであっても制作に入らない」と語った。

ガン氏が満足したストーリーの映画「スーパーマン」で、スーパーマン(デイビッド・コレンスウェット)は誰からも愛される存在ではない。クラーク・ケントとして記者生活を送りながら、身分を隠して生きるクリプトン星出身の超人という設定は誰もが知っている。しかし、この映画では市民を救おうとするスーパーマンの行動が国際的な対立へと発展し、スーパーマンの「活動」に対する世論の賛否が分かれる。

特にこの過程でスーパーマンは「超人の道徳的苦悩」を抱えることになる。宿敵レックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)がスーパーマンの両親の残したメッセージを復元して公開したためだ。その内容はこうだ。「地球人は愚かなので、地球を支配せよ」。スーパーマンを非難する市民たち。スーパーマンは、自分が善だと信じていた本質に疑問を持ち始める。

「スーパーマンがどんな『人』なのかをもっと深く掘り下げたかった。現実に存在していたらどんな感情、思考、そして悩みを抱えるのかが気になった」

ガン氏の言葉通り、今回のスーパーマンの強みは立体的な心理描写だ。スーパーマンに対して極端に分かれる政治勢力と大衆の反応も、かなり説得力のある形で展開される。ただし、このような内面の葛藤に焦点が置かれたため、爽快なアクション展開とはいえず、ややセリフが目立つ「ドラマ」的な性格が強い。さらに、バットマンのジョーカーのように「ヴィランのアイコン」とされるルーサーの複合的な面は十分に描かれておらず、ただの典型的な悪人に感じられる。

今回のスーパーマンのもうひとつの見どころは、「スーパードッグ」クリプトの登場だ。クリプトは1955年の原作コミックに初めて登場し、ファンから愛されてきた犬。実写映画に登場するのは初めてだ。ガン氏の愛犬をモデルにCGで制作されたという。

スーパーマン映画の成功は、スーパーマンをどれだけ魅力的に描けるかにかかっている。今回の映画では、新人俳優コレンスウェット氏がその重責を担った。彼は2018年「アフェアーズ・オブ・ステート」でデビューと同時に主演を務めた注目の新進気鋭のスターだ。コレンスウェット氏は同日、オンライン会見で「プレッシャーはなかったか」という質問に、「良い機会だと思った。過去にスーパーマンを演じた俳優たちが力強く支えてくれるような感じがした」と答えた。

現地では、長い間満足できるヒット作がなかったDCの命運が今回の「スーパーマン」にかかっているとの見方もある。「ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結」(21年)、「シャザム!〜神々の怒り〜」(23年)など最近のDCの主な作品は、いずれも世界興行収入が2億ドル(約2734億ウォン)を超えることができなかった。今回の映画の制作費は2億2500万ドルにのぼる。この作品がヒットするかどうかで「ジェームズ・ガンDCユニバース号」は、出港直後に荒波にもまれる可能性もある。


キム・テオン記者 beborn@donga.com