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北朝鮮がARFに不参加か、加盟後初 「開催国との断交が影響」との見方も

北朝鮮がARFに不参加か、加盟後初 「開催国との断交が影響」との見方も

Posted July. 09, 2025 09:21,   

Updated July. 09, 2025 09:21


北朝鮮が、11日にマレーシアの首都クアラルンプールで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席の意思を示していないと、日本の共同通信が7日、報じた。会議の開催が数日後に迫っているにもかかわらず、北朝鮮は出席者に関する情報をマレーシア側に提供していないとも伝えた。北朝鮮が実際に不参加となれば、2000年にARFに加盟して以降初のことであり、注目が集まっている。

共同通信は北朝鮮の不参加の理由について、21年のマレーシアとの断交が影響している可能性があると分析した。17年2月、クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件をきっかけに両国の関係は悪化した。21年にマレーシアが米国の対北朝鮮制裁を違反した北朝鮮の実業家を米国に送還し、その後両国は国交を断絶した。

ARFは、安全保障に絡みASEAN10ヵ国に加えて韓国・米国・中国・日本・ロシアなど計27ヵ国が参加する域内最大の多国間枠組みだ。特に北朝鮮が正式に参加する唯一の多国間安全保障の枠組みという点で、重要な意味を持つ。

北朝鮮はこれまで毎年ARFに出席してきた。一時期は外相を派遣したが、19年2月にベトナム・ハノイで開催された第2回米朝首脳会談が決裂して以降は、会議開催国に駐在する北朝鮮大使やASEAN代表部大使を出席させていた。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com