
韓国の市中銀行で11億ウォンを横領しフィリピンに18年間逃亡していた元銀行員が逮捕され、韓国に強制送還された。韓国警察庁は27日、フィリピン現地で逮捕された横領犯キム容疑者(57)と賭博サイト運営者キム容疑者(41)の2人が仁川(インチョン)国際空港を通じて国内に強制送還されたと発表した。
横領犯のキム容疑者は2007年、韓国の市中銀行で融資担当課長として勤務していた際、融資書類を偽造して11億ウォンを横領し、フィリピンに逃亡した。キム容疑者は昨年9月、フィリピン入国管理局で行政書類を受ける際、インターポールの指名手配者であることが確認され、その場で逮捕された。
賭博サイト運営者のキム容疑者は15年からフィリピンを拠点に共犯6人と160億ウォン規模の違法オンライン賭博サイトを複数開設・運営した容疑を受けている。キム容疑者は今年3月、現地に派遣された韓国警察「コリアンデスク」とフィリピン入国管理局の合同捜査で逮捕された。
海外に逃亡した犯罪者の国内送還は年々増加している。警察庁によると、昨年は計691人の国外逃亡犯を検挙し、韓国に送還した。年度別の送還人数は21年が373人、22年が403人、23年が470人で、今年も5月末時点で307人が送還された。
イ・スヨン記者 lotus@donga.com






