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借金の違法取り立て通報が3000件を超える勢い

借金の違法取り立て通報が3000件を超える勢い

Posted June. 27, 2025 09:28,   

Updated June. 27, 2025 09:28


釜山(プサン)に住むパク氏(38)は、病気のため失業後、母親のがん闘病まで重なり、生活苦に苦しんだ。耐え切れず、2019年、25年来の友人のキム氏(38)から2550万ウォンを借りた。その時から悪夢が始まった。友人は、パク氏に対し、「お金を返せ」と毎日のように脅迫メールを送った。その間、法定上限をはるかに超える利息が付き、返済しなければならないお金が今年初めに8000万ウォン以上増えた。パク氏は、「今まで返済した金額だけでも8200万ウォンを越える」とし、「最も親しかった友人から違法取り立てに苦しめられ、死にたかった」と話した。

違法な借金の取り立てに苦しむ庶民が増えている。金融監督院の被害通報センターの違法金融被害の通報および受付資料によると、2020年は580件だった違法取り立ての通報は、昨年は2947件へと5倍以上増加した。今年は5月までに1485件の通報が寄せられ、史上初めて3000件を超えるという見通しが出ている。

政府は2022年8月、違法消費者金融の借金取り立てで命を絶った「水原(スウォン)三母娘事件」を機に、違法消費者金融の撲滅に向けた汎政府タスクフォース(TF)を立ち上げたが、問題は繰り返されている。違法消費者金融による被害者を助ける民生連帯のソン・テギョン事務処長は、「違法取り立ての債権者を告訴しても、捜査は遅々として進まないことが大半だ」とし、「最近はテレグラムやラインなどソーシャルメディア(SNS)へと、違法取り立ての手段が変わっている」と指摘した。


イ・チェワン記者 ソ・ソルヒ記者 chaewani@donga.com