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トランプ米大統領、イラン核施設を直接攻撃し「参戦」

トランプ米大統領、イラン核施設を直接攻撃し「参戦」

Posted June. 23, 2025 08:50,   

Updated June. 23, 2025 08:50


米国の第2次トランプ政権が21日(現地時間)、イランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの核施設を奇襲攻撃した。13日にイスラエルがイランに初の大規模な先制攻撃を強行した8日後に、米軍が直接「参戦」したのだ。米国がイラン本土を攻撃したのは初めてだ。また、米国が直接攻撃を受けていない状態で、特定の中東国家に対して大規模な攻撃を行ったのは、2003年のイラク戦争以来だ。

トランプ大統領は同日夜、国民に向けた演説で、「イランの主要な核濃縮施設は完全に破壊された」とし、「イランはいま和平を結ばなければならない。そうしなければこの先の攻撃ははるかに大きなものに、そして容易なものになるだろう」と警告した。神権国家であるイランの最高指導者ハメネイ師は報復を誓い、イラン国営テレビは中東地域内の米国民および米軍に対する攻撃意思を表明し、世界は緊張状態に突入した。

トランプ氏は同日、米東部時間午後10時(韓国時間22日午前9時)に緊急声明を発表し、イランへの空爆を公表した。国民に向けた演説でトランプ氏は、「米軍は先ほど、イラン政権にとって3つの重要な核施設であるフォルドゥとナタンズ、イスファハンに大規模な精密攻撃を実施した」とし、「イランがこの恐ろしく破壊的な事業を進めた何年もの間、誰もがこれらの名前を耳にしてきた」と述べた。

米CNNなどは、米軍が地下深くに建設されたフォルドゥ核施設などを攻撃するため、「バンカーバスター」と呼ばれる「GBU-57」爆弾を使用したと伝えた。「バンカーバスター」は、地表面の下深くに侵入して爆発するよう設計された空中投下型の超大型爆弾だ。

トランプ氏は同日、イランの報復の可能性を意識したかのように、報復を封じ込める強力な警告メッセージも発した。特に国民向け演説で、イランに対する追加攻撃も可能であることを強調した。トランプ氏は、イランを「中東のならず者」と呼び、「この状況は継続させられない」と述べた。また「平和がすぐに訪れなければ、我々はほかの標的を正確に、迅速に攻撃するつもりだ」と強調した。

13日にイランとの戦争を開始し、それまでトランプ氏にイラン攻撃の必要性を強調していたイスラエルのネタニヤフ首相は歓迎の声明を出した。ネタニヤフ氏は、イランの核施設を攻撃したトランプ氏の「大胆な決断が歴史を変えるだろう」と称賛した。イスラエルは同日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の幹部の一部を排除し、イラン西部のミサイル発射台も空爆した。

一方、イラン外務省は22日、声明で「米国がイランに対する『戦争』を開始した」とし、「イランの安全と国家の利益を守るために全力で抵抗する」と明らかにした。


申晋宇 niceshin@donga.com