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石破茂首相側近「過去の合意から後退してはならない」、大統領室「多くの共感があった」

石破茂首相側近「過去の合意から後退してはならない」、大統領室「多くの共感があった」

Posted June. 17, 2025 09:15,   

Updated June. 17, 2025 09:15


韓日国交正常化60年記念行事に出席するために訪韓した石破茂首相の側近が16日、韓日間の歴史問題について、「過去の合意を最大限尊重し、後退しないようにしよう」と述べ、いわゆる「3大原則」を提案した。大統領室は、「歴史問題への対応について多くの共感を得た」と明らかにした。韓日が経済・安全保障など協力分野と歴史を分離する、いわゆる「ツートラック」アプローチで意見が一致した形だ。

石破氏の最側近である長島昭久首相補佐官は同日、韓国外交協会と崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)学術院が主催した特別講演で歴史問題について、△短期的な利害損失に縛られないこと△政府談話など過去の合意を最大限尊重し、後退しないこと△両国国民を、勇気を持って説得していくこと、などの3大原則を提案した。李在明(イ・ジェミョン)大統領の就任後に日本政府高官が訪韓したのは初めて。

長島氏は同日、金民錫(キム・ミンソク)首相候補、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安全保障室長とも相次いで会談を行った。大統領室関係者は、「『3大原則』という表現ではなかったが、歴史問題にどのように対応すべきかについて双方の考えが交わされたと承知している」とし、「多くの共感があった」と伝えた。李氏もカナダで開催される主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)で石破氏と会談し、韓日の未来協力関係強化策を協議する予定だ。李氏は同日、在韓日本大使館が主催した韓日国交正常化60年記念行事に送った映像メッセージで、「韓国と日本は激変する国際情勢の中で共に対応策を模索しなければならない重要なパートナーだ」とし、「手を取り合ってより良い未来へ共に進もう」と強調した。


申圭鎭 newjin@donga.com