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「献血は自分のためのこと、60歳前に300回が目標」

「献血は自分のためのこと、60歳前に300回が目標」

Posted June. 14, 2025 09:44,   

Updated June. 14, 2025 09:44


先月9日、ソウル城北区(ソンブクク)の高麗(コリョ)大学師範大学付属高校の運動場に、赤いハートが描かれた献血バスが入った。コロナ禍で、同校で団体献血が中断されてから6年ぶりのことだった。同日、在学生100人あまりが献血を行った。

団体献血を提案したのは、同校の数学教師のキム・ギュイルさん(55)だ。キムさんは、レッドキャンペナー(高校生献血広報大使)の指導教師として活動し、生徒に献血を励ましてきた。キムさんは東亜(トンア)日報の電話インタビューで、「10代や20代の献血率が低いのは、献血に接する機会がないからだ。最初は注射針を怖がっていた子供たちが、献血後は満足している。勉強より意味のあることを教えたようだ」と話した。

キムさんは、2018年に大韓赤十字社に定期献血を約束する「登録献血会員」として加入して以来、7年間、計165回の成分献血を行ってきた。成分献血とは、血漿や血小板など血液中の特定成分を抽出して、残りは再び体内に戻す採血方法だ。成分によって30~90分がかかり、全血(10~15分)より煩わしい。キムさんは、「血漿が不足して輸入までしていると聞いて、成分献血を決心した」とし、「60歳前まで300回を満たすのが目標」と話した。

大韓赤十字社の登録献血会員は、2017年の87万6332人から今年5月末基準では224万2864人へと約2.5倍に増えた。ただ、登録献血会員のうち、実際に献血に参加したケースは、昨年基準で35%の水準に止まっている。定期血液後援者の確保ほど地道な参加を誘導することも重要だという指摘が出ている。キムさんは、「もっと長く献血したくて、健康にもっと気を使うようになった。献血はまさに私のためのことだ」と強調した。


パン・ソンウン記者 bbang@donga.com