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コスピが3年5ヵ月ぶりに2900突破、外国人の買い越し効果

コスピが3年5ヵ月ぶりに2900突破、外国人の買い越し効果

Posted June. 12, 2025 08:54,   

Updated June. 12, 2025 08:54


総合株価指数(コスピ)が3年5ヵ月ぶりに2900台を突破した。今月に入ってから4兆ウォン近く株式を買い越した外国人の「バイコリア」の効果だ。新政府の発足で政治的不確実性が解消され、証券市場の浮揚の期待が大きくなった影響も働いたものと分析される。

11日、コスピは前取引日比35.19ポイント(1.23%)高の2907.04で取引を終えた。コスピが終値基準で2900を超えたのは、2022年1月14日(2921.92)以来、3年5ヵ月ぶりのことだ。同日の株価上昇は、それぞれ1656億ウォンと2287億ウォンを買い越した外国人と機関が牽引した。コスダックも同様に、外国人と機関が買い越し、15.09ポイント(1.96%)高の786.29で取引を終えた。

これに先立って、米国と中国の高官級貿易交渉が順調に進んでいるというニュースが伝わり、10日(現地時間)、ニューヨーク証券市場の3大指数が軒並み上昇したことが、韓国国内証券市場にも前向きな影響を与えた。エヌビディアやブロードコムなどの半導体企業30社で構成されたフィラデルフィア半導体指数は10日、2.1%も上昇した。

「コスピ5000時代」を公約した李在明(イ・ジェミョン)大統領が11日、直接汝矣島(ヨイド)の韓国取引所を訪問し、懇談会を開いた中、新政府で証券市場浮揚に積極的に乗り出すだろうという期待も大きくなっているという評価だ。補正予算の執行などで内需刺激に力を入れる一方、人工知能(AI)や防衛産業、バイオなどの戦略産業に対する大規模な投資も約束しているからだ。商法改正案などを通じた企業支配構造の改善の可能性も、証券市場に前向きな影響として働いている。

戻ってきた外国人投資家も、上昇エンジンとなっている。昨年8月から今年4月まで売り越しを続けていた外国人が、買いに転じたのだ。コスピは今月に入ってから7%以上上昇したが、外国人はなんと3兆9486億ウォン分の株式を買い入れた。外国人投資家らは、SKハイニックス(9758億ウォンの買い越し)や三星(サムスン)電子(8420億ウォンの買い越し)など、半導体株だけで1兆8178億ウォン以上の買い越しを記録した。ハンファ・エアロスペース(2197億ウォン買い越し)やHD現代(ヒョンデ)エレクトリック(1844億ウォン買い越し)なども主要買収銘柄だ。

安定的な為替相場も一役買っている、という指摘が出ている。昨年12月から今年4月までの月平均の対ドルウォン相場は1ドル=1400ウォン台前半~半ばだったが、先月の月平均のウォン相場は1ドル=1390.7ウォンへとウォン高が進んだ。ウォン高が続けば、ウォン建ての韓国企業の株式を買った投資家は、追加で為替差益を得ることができる。

IBK投資証券のチョン・ヨンテク首席研究員は、「4月までに外国人が40兆ウォン程度を売り越し、まだ追加の買収余力があるだけに、コスピが3000を越えることも可能な状況だ」とし、「既存の輸出企業中心の株価上昇から、半導体素材部品装置やエンターテインメントなどに主導株が転換され、証券市場の強気を続けるものと見ている」と説明した。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com