
韓国国内の研究チームが、刺激の回数や強度に応じて目が大きくなったり後ずさりするなど反応が変わる感情適応型ロボットを開発した。
蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)は8日、デザイン学科のイ・ヒスン教授チームが感情を目と動きで表現し、時間によって反応が変わる適応型ロボット技術を開発したと明らかにした。このロボットは、目の形や色、動きを組み合わせて6通りの感情を表現できる。例えば、ロボットを強く叩くと、ロボットの目が大きくなり、体を後ろに反らせながら驚いた感情を表現する。同じ刺激が繰り返されれば、同じ反応を示すのではなく、以前の感情状態と刺激の累積値によって表現が変わる。
研究チームは、感情を固定状態ではなく時間によって変わる「ベクトル」と見て、ロボット制御モデルを開発した。強い刺激は感情ベクトルの大きさを早く大きくし、弱い刺激は徐々に反応を変化させるように制御する方式だ。その結果、ユーザーの80%以上が、このロボットの感情表現に対して「自然で躍動感がある」と答えるなど前向きな結果を得た。
イ教授は、「今まで、ロボットは刺激によって決まった感情を見せるのに止まったが、適応型ロボットモデルは、感情変化の流れまで具現した」とし、「ペットロボットなど、人間中心のロボット分野に活用できるだろう」と話した。
チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com