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李大統領、韓悳洙元首相による憲法裁判官2人の指名を撤回

李大統領、韓悳洙元首相による憲法裁判官2人の指名を撤回

Posted June. 06, 2025 08:27,   

Updated June. 06, 2025 08:27


李在明(イ・ジェミョン)大統領は5日、韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が「大統領の分」として指名した李完揆(イ・ワンギュ)、咸尚勳(ハム・サンフン)憲法裁判官候補者に対する指名を撤回した。4月8日、当時大統領権限代行だった韓前首相が両氏を指名してから58日ぶりのことだ。憲政史上初めてのことで大統領権限代行として大統領の指名分の憲法裁判官を任命し、憲法裁の構図を見直そうとした試みが、新政権発足2日目に白紙化されたのだ。

姜由楨(カン・ユジョン)大統領室報道官は同日、龍山(ヨンサン)大統領室での記者ブリーフィングで、「李大統領は、韓前首相が権限なしに任命した李完揆氏と咸尙勳氏の憲法裁判官指名を撤回した」と明らかにした。今年3月、憲法裁判所の弾劾棄却で再び大統領権限代行を務めた韓氏は、尹錫悦前大統領の罷免直後に文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁所長職務代行と李美善(イ・ミソン)憲法裁判官の後任に法制処長の李氏とソウル高裁部長判事の咸氏を指名した。

しかし憲法裁は、指名から8日後の4月16日、「権限代行の裁判官指名は、任命権乱用の恐れがある」とし、効力停止仮処分を全員一致で認定し、両氏に対する任命手続きが中止された。尹前大統領と司法研修院の同期で親交の深い李法制処長は同日、李大統領が就任後初めて主宰した閣議に出席した。

李大統領は、現在の「7人体制」の空白を解消するため、大統領指名分の新憲法裁判官候補者2人に対する指名手続きにも拍車をかけるものとみられる。


申圭鎭 newjin@donga.com