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ウクライナ版「トロイの木馬」、ドローンでロシア戦略爆撃機41機破壊

ウクライナ版「トロイの木馬」、ドローンでロシア戦略爆撃機41機破壊

Posted June. 03, 2025 08:51,   

Updated June. 03, 2025 08:51


ウクライナが1日(現地時間)、ロシア本土の5つの空軍基地を無人機(ドローン)117機で奇襲攻撃した。この攻撃により、ロシアの戦略爆撃機Tu-95やTu-22など計41機を破壊し、少なくとも70億ドル(約9兆6600億ウォン)の被害を与えたという。ウクライナが2日、トルコ・イスタンブールで予定されているロシアとの2回目の直接交渉を前に、ロシアへの圧力を強めるために攻撃を強行したとの分析が出ている。

ロイター通信などによると、ウクライナ保安局(SBU)は爆発物を搭載したドローンを使用し、ロシア・シベリアのイルクーツク州のベラヤ空軍基地、北西部ムルマンスク州のオレニャ空軍基地など5ヵ所を攻撃した。特にベラヤ基地は、ウクライナ前線から4300キロ離れており、2022年2月のウクライナ戦争勃発以来、ウクライナがロシアに対して行った最長距離の攻撃となった。ウクライナが事実上、ロシア本土のどこでも攻撃できることを示したと分析されている。ロイター通信は、この戦争の中でウクライナのドローン攻撃がロシアに与えた最大の被害だと報じた。

ウクライナは今回の作戦を「クモの巣」と名付けた。偽装トラックを利用してロシア領にドローン117機を密輸し、遠隔操作によって攻撃を行った。特に木箱にドローンを隠し、敵陣深くまで侵入した点が注目されている。CNNは、この作戦を古代ギリシャ神話の「トロイの木馬」を彷彿とさせると評価した。英スカイニュースは、第2次世界大戦中の日本の真珠湾奇襲攻撃になぞらえ、「ウクライナ版真珠湾攻撃」と報じた。

この作戦を直接指揮したゼレンスキー大統領は、「計画の立案から成功に至るまで1年6ヵ月9日を要した」とし、「歴史に記録されるべき作戦」と自賛した。


イ・ギウク記者 キム・ユンジョン記者 71wook@donga.com