
第21代大統領選挙の期日前投票をめぐる事件やトラブルが相次いで発生し、不十分な選挙管理が再び批判を浴びている。投票用紙搬出事件に続き、投票者の身分証確認を担当していた選挙補助員が夫に代わって代理投票をしたことが摘発され、一部の投票所では昨年行われた第22代総選挙の投票用紙が発見された。中央選挙管理委員会のずさんな管理能力に問題を提起する政界の声も高まっている。
選管によると、同日午前、京畿道金浦市(キョンギド・キムポシ)と富川(プチョン)市で22代総選挙の投票用紙が相次いで発見された。金浦で見つかった投票用紙には、金浦市の国会議員選挙投票の官印が押されていたことが明らかになった。富川で発見された用紙は、富川市甲選挙区の投票用紙であることが確認された。選管の関係者は、「前回の総選挙で使った投票箱を今回の大統領選挙でも再び活用する過程で、前回の選挙の時に開票されなかった記票済みの投票用紙が投票箱に残っていたようだ」とし「前回の総選挙の時に管理が不十分だった」と釈明した。
前日にはソウル江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)で代理投票を行った選挙事務員が摘発された。投票者の身分証を確認する業務を担当した女性は、夫の身分証で夫に代わって先に投票した後、自分の身分証で再び投票しようとしたところを制止された。
京畿道龍仁市(ヨンインシ)では、回送用封筒から記票された投票用紙が発見されたという通報が寄せられ、議論を呼んだ。京畿南部警察庁によると、同日午前、龍仁市のある期日前投票所で自分が受け取った封筒に、すでに最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補に記票された投票用紙が入っていたと主張する通報が受け付けられた。しかし選管は、通報者の自作自演の可能性に重きを置いて、警察に正式捜査を依頼した。
イ・スンウ記者 龍仁=チョ・ヨンダル記者 suwoong2@donga.com






