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事実上の「1次本投票」、国民の選択が始まった

事実上の「1次本投票」、国民の選択が始まった

Posted May. 29, 2025 09:07,   

Updated May. 29, 2025 09:07


第21代大統領を選ぶ6月3日の大統領選挙の期日前投票が、29、30日の2日間行われる。第20代大統領選挙では全有権者の半数近くが期日前投票に参加したことからも、事実上、次期大統領の有権者の選択が始まったことになる。保守陣営の候補一本化が実現せず、三つ巴の対決構図で大統領選挙が行われる中、各政党の候補は有権者の選択を受けるために最後の総力戦に乗り出した。

世論調査公表禁止期間直前に実施された世論調査では、革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補が多者対決で誤差範囲を超えて優勢を示した。保守系与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補、保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は、最後の追い上げで逆転を狙っている。

韓国ギャラップがニュース1の依頼で25、26日に全国18歳以上の男女1005人を対象に実施し、28日に公開した世論調査によると、次期大統領候補の支持率は李在明氏49%、金氏36%、李俊錫氏9%を示した。誤差範囲(±3.1%)を超えて李在明氏がリードしている。

SBS-イプソス(26、27日)の調査でも、李在明氏48%、金氏34%、李俊錫氏10%と同様の傾向を示した。MBC-コリアリサーチ(26~27日)の調査では、李在明氏43%、金氏36%、李俊錫氏11%の順だった。

大統領候補らは、期日前投票の前日、支持層の総結集を訴えた。李在明氏は、「共に民主党」支持率が高いソウル広津(クァンジン)、中浪(チュンラン)、城東(ソンドン)、東大門(トンデムン)区などソウル東部地域で集中的に遊説を行い、優位を固めにかかった。李在明氏は、「国民を分裂させる政治を行う『半大統領』ではなく、すべての人のための政治を行う大統領が今こそ必要だ」と訴えた。金氏は、慶尚南道(キョンサンナムド)の昌原(チャンウォン)、金海(キムヘ)、梁山(ヤンサン)、慶山(キョンサン)、慶尚北道永川(キョンサンプクト・ヨンチョン)、大邱(テグ)へと続く慶尚道圏で集中的に遊説を行った。伝統的な支持層を総結集し、最後の逆転を狙うという戦略だ。釜山(プサン)・慶尚南道地域は、第22代総選挙で最後の結集により「国民の力」の改憲阻止ラインを守った地域とされる。金氏は、「防弾・怪物独裁を容認できるのか」と呼びかけた。

李俊錫氏は、ソウル汝矣島(ヨウィド)、江南(カンナム)駅、COEX(コエックス)で遊説を行い、ソウルを皮切りに選挙運動終了まで首都圏に集中する「無泊遊説」に突入した。李俊錫氏は、「分かれ道に立っているのではない。前に進む道があるということをすべての人に知ってほしい」と述べた。


金埈馹 jikim@donga.com