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中国で新型コロナ再拡大の兆し、香港で1ヵ月間で30人が死亡

中国で新型コロナ再拡大の兆し、香港で1ヵ月間で30人が死亡

Posted May. 19, 2025 09:10,   

Updated May. 19, 2025 09:10


中国本土と香港、シンガポールなど中華圏を中心に新型コロナウイルス感染症が再拡大の兆しを見せていると、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが17日報じた。

香港の保健当局によると、この1ヵ月間で新型コロナウイルス感染症による死亡者は30人だったという。同期間、コロナに感染した重症の成人患者81人のうち37%が命を落とした。先月6~12日、6.21%にとどまっていた新型コロナ陽性率も、今月4~10日は13.66%に上昇し、1年ぶりの高水準を示した。香港の人気歌手陳奕迅は最近、新型コロナに感染し、16~18日に台湾高雄で予定されていたコンサートをキャンセルしている。アジア小児感染学会会長を務める香港公立病院のマイク・クワン小児感染症課長は、同紙に対し「病棟に新型コロナの診断を受けた子供たちがいっぱいになっている」とし、「まだワクチンを接種していない子供たちは、予防接種を急がなければならない」と話した。

中国本土でも先月から新型コロナ感染例が大幅に増えている。中国疾病統制予防センターは8日、新型コロナの陽性率が3月30日~4月6日は7.5%だったが、今月4~10日は16.2%へと高まったと発表した。ただ、最近新型コロナ感染者の増加を巡り、新型コロナが再び大々的な拡大傾向に入ったと見るのは無理だという分析も出ている。広州第8人民病院感染症センターの蔡偉平医師は13日、中国共産党機関紙の人民日報に「最近、最後に新型コロナの感染者が大きく増加したのは昨年7月と8月のことだ」とし、「抗体が消える頃に再び流行するのは予想されていたことで、今のところは管理が可能な状況だ」と話した。


金喆仲 tnf@donga.com