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北朝鮮特殊部隊がドローン訓練、ウクライナ戦争の経験共有か

北朝鮮特殊部隊がドローン訓練、ウクライナ戦争の経験共有か

Posted May. 15, 2025 08:45,   

Updated May. 15, 2025 08:45


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、特殊部隊などの戦術総合訓練を参観し、戦争準備を完成させることが重要だと述べた。

朝鮮中央通信と労働新聞は14日、正恩氏が前日(13日)、朝鮮人民軍首都防衛軍団第60訓練所を訪れ、兵種別戦術訓練方式の授業を視察したと報じた。新聞などは、訓練が「万能大隊(優秀な部隊の呼称)基準突破のための特殊作戦区分隊の各種戦術練習と戦車兵区分隊対抗競技の順で行われた」と明らかにした。

正恩氏は、科学的な戦闘訓練体系が確立されたとし、「我々の革命武力が担っている最も重要な戦線は反帝階級戦線であり、最も死活的な任務は戦争準備完成だ」と述べた。そして、「戦闘訓練こそ第1の革命課題」と強調した。正恩氏が言及した反帝階級戦線は、北朝鮮では通常、米国に対抗する路線を意味する。このような発言は、ロシア派兵とウクライナ戦争の参加を正当化するためのものとみられる。

北朝鮮が同日、新聞に公開した32枚の写真には、人民軍が無人機を運用する様子や迷彩服を着た狙撃兵などが写っていた。ウクライナ戦争に参加した北朝鮮軍が、実際の戦場で体得した戦術と装備運用方法を共有し、戦力を強化しているものとみられる。以前、韓国国家情報院は、北朝鮮が参戦を機にロシアからドローンの操縦法や戦術を伝授されている状況があると明らかにした。

正恩氏は4日、特殊部隊の訓練を参観し、4日後の8日にはミサイル発射訓練を視察した。北朝鮮軍東部戦線部隊は当時、正恩氏指導の下、長距離砲・ミサイル体系合同攻撃訓練を行った。相次ぐ訓練参観が北朝鮮の挑発の可能性と無関係ではないという分析が出ており、韓半島の緊張を高めていると懸念されている。


申나리 journari@donga.com