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外貨準備高が50億ドル減少の4046億ドル、5年ぶりの低水準

外貨準備高が50億ドル減少の4046億ドル、5年ぶりの低水準

Posted May. 09, 2025 08:53,   

Updated May. 09, 2025 08:53


韓国の外貨準備高が先月だけで50億ドル近く減少し、5年ぶりに最低に落ち込んだ。

中央銀行の韓国銀行(韓銀)によると、先月末の韓国の外貨準備高は4046億7000万ドルだった。1ヵ月前より49億9000万ドル減少したもので、2020年4月(4049億8000万ドル)以降、5年ぶりの低水準になった。減少幅も昨年4月(-59億9000万ドル)以後1年ぶりの高水準だった。

韓銀は、国民年金との外貨スワップ(交換)の過程で、外貨保有高が一時的に減ったと説明した。国民年金は、海外資産を購入する際に必要な米ドルを韓銀から借りて使い、後で返済している。国民年金のような「大手」が市場で米ドルを直接買えばウォン相場が対ドルで急騰し、外国為替市場全般が不安定になりかねないためだ。昨年、国民年金は650億ドルの限度で韓銀から米ドルを借りられるスワップ契約を結んだ。

一部では、外貨保有高が通常、心理的なマジノ線とされる4000億ドルを割り込む可能性を懸念する声もあがっている。外貨準備高は今年に入って2月と4月に2度、4100億ドルを下回った。ただ、韓銀のファン・ムンウ外国為替会計チーム長は、「外国為替スワップの満期が到来すれば、国民年金から再び資金が(政府に)戻ってくる」とし、「金融機関の外貨預金の減少も季節的要因によるものであり、外貨保有高が4000億ドルを下回る可能性は低い」と話した。

韓国の外貨準備高の国別順位も下がった。今年3月末基準で、韓国の外貨準備高は世界10位で、2月より1ランク下落した。韓国は2023年8月から今年2月まで9位を維持してきた。中国が3兆2407億ドルで1位で、日本(1兆2725億ドル)、スイス(9408億ドル)などがそれに続いた。外貨準備高の大半を金で保有しているドイツ(4355億ドル)は、10位から8位へと2ランク上がった。


カン・ウソク記者 wskang@donga.com